近くで働く日本人の友人とランチをしました。お互い似た年齢の娘ふたりを持つ親として、共通の話題も多い私たち。今日盛り上がったのが、アメリカが合う子と合わない子の話。うちの娘たちはアメリカ生まれアメリカ育ちなので、正真正銘のアメリカ人で、アメリカが合う合わないという観点から娘たちを観察したことはありませんでした。アメリカで生まれた時点でアメリカ人だし、パパは英語しか話さないし、ママも在米20年もするとアメリカのほうが楽だと感じるほどなので、アメリカが合わないと考えたことがなかったのだけど、アメリカが合わないなんてこともあるのかしら?と興味津々。

 

 

ちなみにその友人は日本を代表する国立大学出身で、まさにエリート。昔から成績がよかったようで、でもそれよりも成績が重要視されるよりはるか昔の小さな子供時代から、人が興味を持つものに興味を持てずに悩んだと言います。

 

たとえば彼はテレビを見ることなく育ったのですが、それは単にテレビに興味がまったく持てなかったから。小さい頃から気になることがあると、ありとあらゆる関連本を読みまくり、図書館にあるすべての本を網羅する勢いだったそうです。それは高校に入ってからも同じで、周りが彼女とデートだとかバイトだとかファッションだとかテレビドラマだとかに興味を示す中、自分の世界にこもって読書ばかりしていたんですって。同年代なのに東京ラブストーリーを知らないってどういうこと?

 

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ただやはり日本にいると出る杭は打たれちゃうので、周りと合わせることができずに辛かったと言います。同調意識がないと日本は生きづらい国なので(日本の外に出るとよく分かります)、孤立してしまったのでしょう。うん、分かる。テレビも見ず、彼女も作ろうとせず、ずっと授業中本ばかり読んでたら、ちょっと変わってるよね〜、のレッテル貼られまくりでしょうから。っていうか私もきっと貼っちゃうし。

 

彼の娘さんも似たようなタイプだそうで、でも幸いにもアメリカで生まれ育ったので、無理なく受け入れてもらえているそうで、それを見て自分もアメリカで育ったら疎外感を持たずに胸張って暮らせただろうにと思ったんですって。

 

ご存知、我が家にも小学生の娘がふたりいますが、ふたりともかなりマイペース。長女は成績が優秀で集中力もありますが、なにぶんマイペースで、何をするにものんびり。まぁでもどちらかと言えば日本でもそつなくやっていけるタイプ。

 

逆に次女のほうは頭の回転が早く、かつ独創的な考え方をするので、突拍子も無いことをしでかします。あと声が大きくて体を動かすのが好きなので、日本だとかなり目立っちゃいます。それを見て私の両親は「日本にこんなおてんばな子はなかなかいない」と嘆くのですが、私からすると次女は周りに比べたらまだまだ大人しくて手がかからないほう。逆にこれよりおとなしくなると、アメリカでは損する人生を送ることになるかも。だから彼女は絶対にアメリカで暮らしたほうがいいと思います。

 

アメリカ 個性 日本の社会

 

そう考えると長女は引っ込み思案なところもあるし、日本語の本も英語の本と同じくらい読んでいるし、日本のほうが合っている?とふと感じることもありますが、彼女の興味のあることが子供っぽくないので(政治とか歴史とか体の仕組みとか)、やっぱりそういうのを当たり前のように受け入れてくれるアメリカは合っているのかもしれません。

 

逆に考えると、日本の社会の暗黙の了解とか教育の在り方って、個性を潰しちゃっているのでは?と思うことがよくあります。それは自分自身を見てて感じることですが、テスト勉強は得意なのに、白紙を渡されて自分のアイデアを1から考え出すことがとても苦手だし、何より自分が何に興味があるのかをいまいち把握しきれていません。目の前にあるタスクを片付けることは全力尽くすくせに、長期的な目線で何かを考えることが苦手。こういう私は日本に行くとホッとします。アイデアを1から出さなくても違和感を感じないし、目の前にあるタスクを片付ける能力に長けている人たちがたくさんいるので、それをしない人たちにストレスを感じることもないですから。打たれやすい私は粘着質な日本の社会に辟易するあまりアメリカ暮らしを続けてしまっていますが、本当はアメリカ暮らしが合っていないタイプ。

 

そういう自分自身を省みて、子供たちが自由に意見を言い、好きなことに没頭し、そういう個性を尊重してもらえる社会はすてきだな、と思うわけです。アメリカには根強い社会問題が残っているけれど、移民の子供たちとして暮らすには、悪くない選択肢だと思うのです。

 

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