日本の満員電車を今年4年ぶりに体験しましたが、相変わらず迫力ありますね!生気のない顔のビジネスマンたちが、牛舎、違った、満員電車に揺られる様子は、ドナドナの歌を思い出しますね。ドナドナドーナドーナー♪

 

日本ほどの絶望感はありませんが、アメリカにも通勤ラッシュは存在します。私はいろいろな地域へ出張をする生活をしていたこともあり、多くの都市の通勤を見てきました。通勤の長さは、都心からの距離に比例するわけですが、交通の便もそれと同じくらい大切。今日はアメリカ人もドナドナを歌うのか、ではなくて、どんな通勤ライフを送っているのか、のお話です。

 

 

Popular Reference Bureauの記事で、2014年のアメリカにおける通勤の実態が説明されています。

 

In U.S., New Data Show Longer, More Sedentary Commutes

 

最新のデータで、メリーランド州とニューヨーク州の平均通勤時間が一番高く、32分。一番低いのがサウスダコタ州で17分。アメリカ平均だと26分だそうです。日本の平均からするととても短い通勤時間のような気がします。

 

でも私はたいていの場合、大都市にある大手企業に勤めることが多いので、その感覚からすると、この通勤時間はかなり短いほうだな、と思います。実際私のまわりの同僚たちは、たいてい1時間近くかけて通勤する人がほとんどです。ニューヨークに5年いたときもそんな感じで、フィラデルフィアから通う人なんかも普通にいましたよ。

 

仕事を選ぶときに場所重視なのか、キャリア重視なのかの差もここに反映されているのかもしれません。私の周りの日本人の友人は家の近くで子供が学校に行っているあいだにパートで働く、みたいなパターンが多いので、そういうのも含めると通勤時間はぐんと短くなりますよね。私のように、特化した技術や経験を生かせる仕事を選ばなければならない場合、やはり都心に出て行かなければならなくなり、通勤も当たり前のように長くなるわけです。

 

 

最近の健康志向も影響しているのでしょうが、自転車や徒歩通勤も増えています。首都ワシントンDCでは18%が自転車もしくは徒歩通勤。1番低いのはアラバマの1%、全米平均は3%だそうです。まぁ、自転車や徒歩で通勤するには、それなりの整備がいきとどいた都心に限定されるので、アラバマの原っぱで2時間かけて徒歩通勤は難しいですよね。アラバマをとんだ田舎扱いして、申し訳ないけれど。

 

通勤 ニューヨーク 東京

 

 

同統計によると、8%以上のアメリカ人が通勤に1時間以上かけていて、約3%が一時間半以上かけて通勤しているそうです。60万人以上は片道一時間半以上、80kmをかけています。日本でも新幹線通勤をしているビジネスマンがいるそうですね。暮らしは優先順位をつけて、なんぼです。職場の近くの狭いアパートに住んで時間を優先するか、離れたところに住んでスペース的な利点を取るべきか、その決断は住む家と通勤に大きな影響を与えます。

 

通勤手段ですが、広大な土地を持つアメリカですから、公共交通機関を全米にはりめぐらすのは無理があり、車通勤がやはり圧倒的に多いです。ただ私の働くような大きな都市だと、電車やバスを利用する選択肢が出てきます。そういう規模の都市になると、郊外に居住する人用にコミューターバスというものを利用する人も増えます。郊外に住む人をまとめて運ぶバスで、都市内のバスよりも頻度は少ないけれど、渋滞の中を運転するよりも効率的な手段で、人気。私もこのコミューターバスを利用しています。片道9ドルと、安くはないんですけどね。

 

通勤は心理的ストレスに加え、エクササイズの欠如、肥満、高血圧などの健康にも影響が出ると、記事は述べています。時間がないため、というよりも、ストレスのせいでそういう健康被害が出るのでしょうね。私も通勤がとても長いので、帰ってきて疲れとストレスを癒すために、食事の支度をしながらすっかりキッチンドリンカーですもん。酒量は増えました。

 

このような社会問題に対応すべく、多くの企業は自宅勤務を推奨しています。金曜日だけ自宅勤務などというパートタイムの自宅勤務が一般的ですが、希望を出せばオフィスにまったく来なくていいなんてパターンもあります。私の部署では、家族の都合で、州外に暮らすことになり、そこから100%自宅勤務に切り替える要請を出す人も時々います。私もその一環で日本から働かせてもらいたいのですが、うちの職場のフルタイム自宅勤務はアメリカ国内限定ですって。残念~。

 

アメリカの通勤事情のお話をしてみました。日本も小池都知事が2階建ての通勤電車と2階建てのホームを建設する計画をお話されているそうで、それを実現するのは大変でしょうが、通勤の問題を声に出すことが最初の一歩です。日本の通勤問題も、せめてアメリカくらいまで軽減されるといいですね。

 

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