私が今の機関に転職してから5年になります。毎月5年、10年、15年、と、5年ごとのアニバーサリーが社内サイトで発表されるので、その発表があると、みんなから「おめでとう」と温かいメッセージをもらいます。

 

今の職場では就職した早々、いろいろな事件があったので、なんとなく長く勤めることはないかと思っていたので、5年間勤め上げたことにちょっとびっくり。5年経つと、福利厚生上かなり嬉しい特典が付いてくるので、ものすごくほっとしています。

 

ちなみにアメリカのITの仕事に限って言えば、同じ職場に5年いるのは長い方だと思います。でも私は性格的にJob Hopping(仕事を転々とすること)は合っていないので、もちろん長くいるデメリットはあるけれど、心地よい環境を少しずつ作り上げたので、あとせめてもう少し居座らせていただく予定です。

 

そこで今日は同じ会社に長くいるメリットについて、私なりの考えを書いてみたいと思います。

 

 

401KやPension Planなどの福利厚生が更に充実する

 

これはそれぞれの会社によって異なりますが、多くの会社は5年勤め上げると401Kがfully vestedになります。vestedとは定年後の受給資格をもらえるということで、5年に到達するまでは401Kに自分が預けた分は貰えるけれど、会社側がマッチアップしてくれた分については辞めてしまったらもらえません。5年を過ぎるとマッチアップ分ももらえるので、倍近くのお金が定年後にもらえることになりますね。これはものすごく大きいですよ。

 

例えば年収5万ドルで6%を401Kに入れるとすると毎年3000ドルを自分のお給料から入れ、多くの会社はその半分の1500ドルをマッチアップしてくれます。5年のマイルストーンに到着する前にやめてしまうと手元に戻ってくるお金はその3000ドルのみで、1500ドルは会社側に差し戻されてしまうのです。

 

アメリカの会社の福利厚生については、以前の記事で説明しているので、ぜひどうぞ。

 

アメリカの会社で吟味するべき4つの福利厚生

 

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いい人間関係を築き、昇進の機会を自分で作り出せる

 

アメリカの会社では、いい査定をもらったり、マネージメントに昇格するのは、仕事ができるからというよりも、いかにキーパーソンと強いコネクションを作り、みんなが知っているようなプロジェクトやクライアントに従事してなんとか成功させることができれば、そういう人が優先されます。コツコツ真面目にやってれば、いつか上司に認められて昇進、なんてことは、聞いたことがありません。

 

あ、でも口ではそういうこと言うんですよ?「影でコツコツ頑張る姿が印象的だったから」とかアナウンスされて、昇進させてもらえる人はいますが、そういう人は実際はちゃーんとキーパーソンにアピールを忘れていないんです。

 

長く勤めていれば、キーパーソンもわかるし、どういう経緯をたどって昇進昇級がしやすいかという情報は把握しやすくなります。根回しも自然にできるようになるので、それは長くいるとプラスかな。

 

終身雇用 アメリカ

 

自分で仕事の調整ができるようになるので、プライベートとのバランスが取りやすくなる

 

長く勤めれば、たとえ新しいプロジェクトだとしても仕事内容はある程度予想がつけられるようになるので、ペース配分など前もって計画しやすくなります。これは家庭と仕事のバランスを取るのが人生において最優先の人にとっては、助かりますよね。

 

私は新しいプロジェクトになると、まずはクライアントと関係性を作り、仕事はきっちりするけど、たまの残業はオフィスではなく家でログインしてやります、と伝えます。闇雲に「子供がいるから、残業は出来ません!」というよりも、関係性を深めてある状態でその辺のことは伝えた方が、後々しっくりきます。

 

日本では終身雇用がまだまだ存在するようですが、アメリカではその考えはとうの昔に淘汰されてしまったと言います。過去20年のアメリカしか知らない私からすると、アメリカにも終身雇用の時代があったことの方が信じられないけれど。

 

ただ政府系機関になると、長く勤める人はすごく多いです。これは実際に入社してみて分かったことで、その時は驚きましたよ。今までは数年に一度転職するのが当たり前、みたいな環境にいたのですから。アメリカなのに同じ会社に長く勤める人がほとんどという現象は、一番最初に挙げた福利厚生面でのメリットのおかげで、アメリカなのに終身雇用、みたいな状況が生まれているのはびっくり。

 

次回は同じ会社に長く勤めることのデメリットについて、書きますね。

 

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