「アメリカ人は貯金しない」って都市伝説、よく聞きますよね。私自身も渡米前から、ずっと気になっていました。人のお財布事情はどうしても気になってしまいますもんね。そんなknowsy (他人のことを知りたがる)な私たちの欲求に応えるべく、今日はアメリカ人の貯蓄事情のお話です。

 

 

アメリカの一般的な銀行口座に、checking accountとsaving accountがあります。両口座とも利子がつきますが、違いはその名の通り、貯金に適しているかどうかです。checking accountは当座預金に似ていて、日々使うのに出し入れしやすいように、ATMカードや小切手が支給されます。saving accountは貯蓄用で、利子も幾分高く、頻繁に出し入れすることは少ないです。

 

とは言え、実際saving accountを貯蓄に使う人はおそらく稀で、emergency fundとして緊急の際にすぐ取り出せる現金って感覚ではないでしょうか。

 

この記事によると、62%のアメリカ人は貯蓄額が1000ドル以下で、21%がsaving accountすら持たないそうです。29%が1000ドル以上の貯金があると答え、そのうち14%が10000ドル以上の貯蓄があり、5%が5000ドルから10000ドルの間、10%が1000ドルから5000ドル、9%はsaving accountの決められた最低限の額だけを預けているそう。参照元(Market Watch

 

1000ドルって、終身雇用もないアメリカではなんとも頼りない貯金額ですよね。でも上の記事は銀行口座の話をしているだけで、実際は401Kや、連邦政府職員および軍人向けのスリフト・セービングス・プラン(Thrft Saving Plan)でしっかり運用している人はけっこういるので、上の記事ではその辺は考慮されていません。というのも、私自身が連邦政府職員かつ日本人なので、ある程度お金に対しては慎重コツコツタイプで、周りにもそういうタイプばかりだから。周りの声を聞く限り、貯金が1000ドル以下って人はいないんじゃないかな。

 

私的にはこちらの記事の方が、もうちょっと正確だと思います。この記事によると、アメリカ人の半数ほどが、401Kなどの定年後のための退職貯蓄を持っていないそう。56歳から61歳の61%が退職貯蓄を所持していますが、32歳から37歳となると51%まで落ちるとのこと。

 

アメリカ人全体の退職貯蓄の平均は95766ドルですが、半分以上が退職貯蓄口座を所持していないわけですから、退職貯蓄口座のある家庭の中央値(median)は60000ドルだと言います。ちなみに中央値とは、データを小さい順に並べたとき中央に位置する値なので、平均値とは少し異なります。60000ドルの方が私の周り(ある程度成功しているミドルクラス)を見る限り、しっくりくるかな。(参照元: Business Insider

 

それでも、日本人の平均貯金額は1047万円と言いますから、それに比べるとやっぱりアメリカ人の方が貯蓄額は心もとないですね。日本とアメリカの給与平均を見ると、職種によってかなりばらつきはありますが、全体的にはどちらかが極端に低いということはないので、これはやはり国民性というか、性格かもしれません。

 

私が知っている人の中には、お給料をもらうと、すぐに使い道を考え、貯金というコンセプトがない人も何人かいます。ひどいパターンになると、電気代や水道代を払わず、差しとめられると、服飾品などを買って値札をつけたままにしてあるものを返品して現金を得て、止められた電気代を払う、ような人もいます。

 

我が家の以前のベビーシッターさんの友人は、低所得者向けに行われている食料費補助対策(フードスタンプ)を受けているのですが、たまに大きめの収入が入るとすぐに旅行に出たりしてしまうそうです。その話をした時は、そのお友達はジャマイカへ旅行中だったようで、なんともかんとも。。。

 

クレジットカードが普及しすぎているのも問題です。何年も前の話になりますが、ご近所さんが、私の使用するクレジットカード会社と同じ会社を利用していて、その明細が誤って私の元に配達されたことがありました。私ったら宛名をよく見ないで封を開けてしまい、その明細に目ん玉飛び出そうになりました。その月の使用額が何十万もあり、毎月繰り越されている残額が20000ドル以上。使い道もどっかの家具屋さんとか、クレジットカードに200万円以上の借金がある人がするような買い物じゃないよ!とつっこみたくなるような買い物の仕方でした。慌ててカード会社に電話しようとして、配達の誤りに気づいたのでした。

 

貯金額 アメリカ人

 

多くのアメリカ人は明日の心配よりも今日を生きるタイプなので、貯蓄に興味がいかないのも納得かな。お給料がもらえない期間があると、暮らせないアメリカ人はとても多いです。そういうライフスタイルを英語で live paycheck to paycheck(その日暮らしをする)と言います。

 

そういうライフスタイルに警鈴を鳴らす人もいます。ブログや書籍で大人気の Suze Orman は、万が一仕事を失った時のために、月のお給料の6ヶ月分はSaving Accountに残しておくべきだと説きます。彼女のブログは日本人には馴染みのあるコンサバな内容で、勉強になるし、英語もとても読みやすいので英語学習という観点でもオススメ。

 

Suze Ormanのブログ

 

我が家もまだまだ満足いく貯金はありませんが、周りに流されずに堅実に資金運用をしていくために、勉強中です。

 

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