友人がご主人との関係について悩んでいて、離婚も視野に入れている話を聞きました。離婚の原因は、ご主人の性格の問題。複雑な生い立ちがきっかけで、大きな怒りを抱えていて、それをコントロールできないそうで、毎日のように彼女に対しても暴言を吐くそう。その怒りの問題に加えて、アルコール中毒、アダルトチルドレン、多動性障害などの問題もあり、なかなか前途多難な印象を受けました。それでも結婚生活は続けてきたけれど、2年前に子供ができたことを受け、子供への影響を心配し、離婚も考え始めたそうです。

 

アメリカ人で怒りの問題を抱えている人は実は多くて、約9%のアメリカ人が怒りの問題があるそうです。そのうちの多くがピストルなどの武器を所有しているわけですから、銃規制の話し合いも大切ですが、まずこの辺の根本を解決していかなければなりません。いくら銃を取り上げたところで、記憶に新しい相模原の障害者施設殺傷事件を見てもわかるように、武器は他にもあるわけですから。

 

 

日本とアメリカのアンガーマネージメントの相違

 

日本とアメリカでは、アンガーマネージメントに対する対処法が根本的に異なります。日本の文献を読むと、怒りのおさまるまでの6秒間を認識し、その場からとりあえず去り、深呼吸をして、水を飲むなど別の行動をして、と物理的に怒りを抑える方法にフォーカスします。それを繰り返すことによって、意識せずとも怒りをコントロールする方法が身につくという考え方です。

 

アメリカのアンガーマネージメントのカウンセリングでは、そのような物理的なコントロールを学ぶ前に、「そもそもどうして怒りを覚えるのか」から始まります。どうして自分は小さなことで怒りの感情が出てくるのか、過去のトラウマは何か、怒りの感情にどう気づくか、など、包括的に対処するのがアメリカ流です。

 

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アンガーマネージメントのチップとテクニック

 

helpguide.orgでは、アンガーマネージメントのチップをいくつか紹介しています。

 

Explore what’s really behind your anger(怒りの元は何なのかをつきつめる)

 

怒りはたいてい別の本当の感情を隠すために現れるものだそうです。特に感情を表すことをネガティブなことと取られるような抑圧された家庭環境で育つと、怒り以外の感情を認めることが難しくなります。また怒りはうつ病などの健康上の問題の症状である場合もあります。

 

Recognize anger warning signs and triggers(体に現れる怒りのサインを認識しよう)

 

あなたの体が怒りへの反応を示すのに気付いたら、それがコントロールできなくなる前に認識することが大切です。私たちは怒りは周りによって起こされたと考えがちですが、怒りは私たちのネガティブな思考パターンによるものです。例えば、頑固な価値観を人に押しつけようとしていたり、その人や意見のよい部分を無視していたり、自身の人生への責任回避のために他人を責めたりしていませんか。

 

怒りが起こりやすいシチュエーションを理解することも大切です。例えば、あなたの怒りは、同じ仲間とお酒を飲んだ時に、もしくは毎日の通勤ラッシュ時に、起こりやすいかもしれません。これらを避けることも得策です。

 

アンガーマネージメント

 

Learn ways to diffuse anger(怒りを和らげる方法を学ぶ)

 

怒りを認識できるようになったら、それをコントロールする方法を学びます。ここで挙げられているのは2つ。

 

ひとつはエクササイズをすること。エクササイズはストレスを発散し、血圧を下げ、ムードが上がるエンドルフィンが出ます。

 

もうひとつはストレスを減らすこと。そのためには気の合う友人や家族と定期的に連絡を取ったり、リラックスのためのテクニックを学ぶのも得策です。ヨガや瞑想などが効果的です。健康的なライフスタイルも心がけましょう。睡眠、食生活はもちろんのこと、日々の生活に楽しみを取り入れることが大事です。

 

Manage anger in the moment(その場で怒りをコントロールする)

 

怒りを感じたらその場を離れるのが得策ですが、上司との議論などだとそれが難しい場合もあります。その時は感情をクールダウンする方法を学ぶしかありません。

 

まずは体が怒りを感じていることを認識すること。これは逆効果にも聞こえますが、自身の体の状態を認識することで、感情の方は軽減されるそうです。体で怒りを感じたら、深呼吸しましょう。それができたら、5感を使って、お気に入りの場所にいる自分、ストレスボールをいじっている自分など想像するだけでも効果的です。

 

その他には、怒りの表れている部分を軽くマッサージする、ゆっくり10まで数える、一旦引き下がってその場で怒る価値があるのかを考える、なども紹介されています。

 

Know when to seek professional help(プロの助けを求める)

 

アンガーマネージメントのカウンセリングやセミナーは数多くあるので、それらに参加するのも得策です。

 

参照:Tips and Techniques for Getting Anger Under Control

 

日米のアンガーマネージメントに対する違い、少しわかっていただけましたか。次回は、怒りの問題を抱えていた私が、アンガーマネージメントを勉強することによってどう克服したかをお話しします。

 

追記:私がアンガーマネージメントをどう実践して成功したかをまとめました。

 

私はどうやってアンガーマネージメントを実践したか?

 

 

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