前回、アメリカと日本の怒りの問題への対処法、アンガーマネージメントの相違点について説明しました。

 

アンガーマネージメントに取り組むアメリカ人 日本とアメリカのアンガーマネージメント対処法の相違点

 

 

日本では怒りに対してどのようにそこからフォーカスをずらすか、という実践的なアドバイスが多いのですが、アメリカでは「そもそも怒りはどうして起こるのか」「それを踏まえて、どう解決するか」と包括的な見方をする、というお話でした。

 

今日は私自身もアンガーマネージメントを勉強して実践したお話です。

 

 

冒頭でも述べた通り、私自身も怒りの問題を抱えて悩んでいた時期があります。というと、今は完全に解決したように聞こえますが、実際はその怒りレベルが収まってきた、という感じでしょう。私の場合は性格上「事なかれ主義」なので、何か問題があっても「まぁ、大したことじゃないや」と自分に言い聞かせて忘れようとしていたのですが、結局それは解決されないまま心の中に蓄積され、それが屈折した形で現れていました。

 

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ちなみに「怒り」と聞くと、顔を赤くして、声を荒げて、感情をむき出しにすることを思い浮かべますが、実際それは怒りのごく一部で、多くの人はその怒りを見せません。顔には出さなくても、腹の中は煮えたぎっていて、それを屈折した形で出してしまう人もいます。それは突然誰かを誰かを襲撃することかもしれないし、静かに周りを社会から脱落させる画策を練ることかもしれません。だからこそ、このような社会の怒りを解決することは、銃規制と同じくらい大切なことなのです。

 

私の話に戻りますが、もともと私は複雑で繊細な人間なので、人に言われたことをものすごく気にするし、周りの環境や社会に対して思うところが多くあります。それを長く抑圧し続け、それが知らぬ間にバケツから水が溢れ出した状態になり、1年間くらい機能不全になるほどひどい状態になりました。

 

その前にも怒りがコントロールできていない症状は本当はあったのに、それに気づかないふりをしていたのがさらに問題を先延ばしに、大きくしていたというのもあるかな。例えば電話会社と請求書のことで問題が起こって、体を震わせながら電話越しにひどい言葉で怒鳴ったりしていて、それはこれ以上私のバケツに水を注がないで、という私なりのメッセージだったんだな、と今になってわかります。

 

怒りの問題に気づいてからは、日本の文献をいろいろ読んだのですが、アメリカ生活が長い私の心に響くものは全くなく、結局アンガーマネージメントの分野が進んでいるアメリカの文献を読んで、少しずつ自分発見を重ねて、問題は軽減されていきました。ちなみに私の場合は、カウンセリングはうまくいきませんでした。これはそのカウンセラーとの相性がものを言うので、私はその相性が100%ではなかったのでしょう。

 

怒り コントロール

 

私が実践したことはたったひとつ。自分の感情や意見を抑圧することによって怒りが蓄積されていったことがやっとわかったので、「大した問題じゃないから、別にいいや」と忘れたふりをするのをやめました。これまではそうやって自分に嘘をつき、それが何度かくり返されて怒りの感情を交えながら意見を述べるという悪いパターンでした。今はその場で意見を言う代わりに、その言い方を落ち着いて感情を混ぜずに、相手に最大限の敬意を払いながら言うようにしています。

 

言いたいことを抑圧しなくていいとわかると、怒りはあまり湧いてこなくなります。私の考えや発言はこれからも抑圧されることはないとわかっているのだから、怒る必要がないんだもの。

 

ただいくつかの文献にもあった通り、たとえ精一杯の敬意を払っても、自分の意見をオープンに言うことにより、去っていく人もいるというのは本当だと思います。幸い夫を含め、友人も上司も私が意見を言うようになったからと言って去ったりはしませんでしたが、日本人は反対意見が奨励されない調和文化を大切にするので、日本在住だったら離れていく友人はいたかもしれませんね。それでも自分自身でいるためにはしょうがないこと。その勇気を持てば、怒りの感情に悩まされることは減るし、その改善によって周りもいい影響を受けるはずです。

 

日米アンガーマネージメント比較を私自身の経験も含め、お話ししてみました。アスリートもアンガーマネージメントも含めたセラピーを利用して、身体的なことだけでなくて、メンタルを鍛えているそうで、私たちもぜひとも活用したい分野です。怒りの問題は奥深くて、解決には時間がかかりますが、解決した暁にはなんとも平和で効率的な毎日が待っています。私も数年前に比べて、生きるのが驚くほど楽になりましたよ。

 

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