先日オフィスの近くにある友達の住むコンドの前で待っていたら、男性が近づいてきました。私を一瞥したあと「Are you Asian?」と聞いてきます。こ、これは、、、もしや撃たれる?、と一瞬身構えましたが、気を取り直して「Not sure」(どうか分かりません)とよく分からない返答をすると、今度は何人か聞かれました。こっちも歩いていれば無視して過ぎ去るのだけど、友達を待っていないといけないので、日本で生まれたことだけを告げると、「お!日本人か!コンニチワ!!」と笑顔になり、最後に電話番号を渡されました。た、ただのナンパ・・・。大きなサングラスをしていたせいで、小じわなどのアラが隠れたのが、幸いしました。別にうれしくないか。撃たれるか、ナンパかの見分けがつかないあたりが、アメリカ。

 

 

以前、アジア人差別に対して、アジア系アメリカ人は気分を相当害しているという記事を書きました。

アメリカには人種差別はまだあるのか

 

アメリカ在住アジア人の間ではかなり有名な動画を紹介しましたね。このような会話は実際起こるので、なかなか身近な光景。私は在米年数は長いですが、心は大和撫子なので(←本当の大和撫子は自分で言わない)、「どこから来たの?」という質問は基本オッケーです。だって本当に日本から来たし。でも今回のナンパみたく、気分がすぐれない場合もあるのです。

 

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もうひとつ例があります。去年、日本人の友人数人で夜ご飯を食べに出かけ、帰りに近くにいたおそらくお酒がけっこう入った男から「君たちは中国人か?それとも韓国人か?」とヘラヘラ聞かれたのです。帰り道だったので、当たり前のようにシカトをして歩き続けたのでした。本当失礼。

 

似た質問をニューヨークでタクシーの運転手にされたことがあります。出張で毎週ニューヨークへ飛んでいたので、空港からタクシーでミッドタウンまで向かうのが常だったのです。ある朝、空港から乗ったタクシーの運転手に「君はアジア人?」と聞かれました。いくつかの「どの国から来たの?」系のやり取りを介して日本で生まれ育ったことを告げたら、彼は前に日本からの客を乗せたとか、寿司を食べたことがあるとか、嬉しそうに話してくれました。そこで私もアクセントのある運転手に「あなたはどこから来たの?」と聞くと、バングラデシュと答える彼。自分もアジア人じゃねーかっ!

 

日本人女性 アメリカ 差別

 

3つの例を紹介しましたが、私が気分を害されたのは、先日のナンパと酔っ払いから中国人か韓国人か聞かれた夜。タクシーの運転手にはoffend(怒らせる)された気分にはなりませんでした。違いはなんなのでしょう。

 

違いはintention(意図)でないかと思います。からかい半分でルーツを聞いてくる人からは、ステレオタイプのアジア人に対するイメージの元に、おそらく他の人種にはしないような聞き方をしてくるのです。アジア人は従順で、か弱くて、おとなしいから、何言っても大丈夫、みたいな、間違った安心感。

 

でもタクシーの運転手は純粋な興味から、客である私のルーツを知りたがったのだと思います。同じアジア人として頑張ろうぜ、みたいな、日本に憧れてるんだ、みたいな。少なくとも私はそう解釈しました。

 

だからこそ、私のようにおとなしく見えるアジア人女性がスピークアップすると、ステレオタイプが崩されたようで、余計に腹立たしく思われるのかもしれません。私に失礼な対応をすると受付も、夫が行くと態度が変わるしね。

 

「どこから来たの?」系の質問にいちいちカリカリする必要はないけれど、その意図を見極めることは大切ですね。敬意を払ってくれる相手には目を見て答えるし、それが感じられない場合には答える義務すらないわけです。

 

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