西洋では愛情をしっかりと伝えることが結婚生活の鍵です。それは子供ができても、結婚生活が30年になっても、一番必要な要素。家庭を経済的に支えることや育児が何よりも重要だととらえられる日本の結婚観とは異なるので、国際結婚の私もがっつりと離婚の危機を体験したことがあります!いくらアメリカナイズされたとは言え、結婚生活は両親の影響を多々受けるもので、無意識ではあっても両親の結婚生活が、夫との日々のコミュニケーションのベースになってしまうことがあります。だからこそ、意識的に結婚や恋愛に関する本を読んで、自分の結婚観を修正する必要があります。この本は私の親友(名前はAmazon.com)によるとレビューが高かったし、読みやすそうだったので、週末の読み物として購入しました。私は英語でオリジナルを読みましたが、こういう本も日本語訳が出ているのですね。こういうべたな結婚カウンセリング系の本は、日本では人気がないのかと思っていました。

愛情の伝え方や感じ方は人それぞれで、その違いを理解することが、結婚生活を成功させる秘訣。もちろんこれは結婚生活だけではなくて、友人関係、家族関係、職場の人間関係など、ありとあらゆる場面でとても大切なことです。どんなに自分なりに愛情や好意を表現していても、受け手側が別の愛情表現を求めていたら、一方通行ですよね。それは逆パターンも同じで、相手が好意を伝えようとしているのに、自分にとってその伝え方が自分のやり方でない場合、好意にしっかり気づかない危険もあります。そんな危険を避け、相手に確実の愛情を伝えるために、ぜひ5つの愛情の伝え方を見ていきましょう。

5つの愛情の伝え方

著者のゲーリー・チャップマン氏が提唱する、5つの愛情の伝え方は、

  • 肯定的な言葉
  • クオリティ・タイム
  • 贈り物
  • 何かをやってあげる
  • 体を触れ合う

だそう。人によって愛情の確認の仕方はそれぞれですが、大まかにはこの5タイプに分けられ、それに応じてお互い愛情を表現しあうことが大切だと著者は説きます。そうでないとあなたの愛情が伝わっていない可能性もありますからね。それではこの5つのタイプを具体例を挙げてみていきましょう。

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肯定的な言葉(Words of Affirmation

これは愛情、称賛、感謝を言葉で表現することを好むタイプ。これは一番アメリカでは受け入れられるやり方で、アメリカ人は相手を褒めることを忘れません。どんな夫婦も、「ありがとう」も「愛してる」も人前で言ってのけますから。家族なんだから言わなくても愛情は伝わる、という日本式は通用しません。もちろんアメリカ人でもシャイで、人前でなかなか愛情表現をしないタイプもわが夫含めたくさんいますが、それでもこれから挙げる分かりやすい方法で、愛情を伝えるのです。何も「愛してる」のような直接的な表現だけでなく、「今日のご飯おいしかったよ」みたいな褒め言葉でもかまいません。大切なのは言葉に出して感謝を伝えること。

これは夫婦だけでなくて、ほかの人間関係でも同じ。私の大学時代のホストファミリーは会うたび別れるたびに「愛してるよ!」とキスとハグの嵐で、能面の国日本(失礼!)から来た私は正直疲れる部分もあったっけ。彼らが一度空港で、とある日本からの家族がこちらで一人で留学する学生と再会する場面に遭遇したのですが、「全然ハグしなくて、驚いたわよ!」と言っていました。そうですよね。私も悪意は全くないけれど、実家の両親とハグをすることは今後一生ないと思いますから。

私が仕事で担当するクライアントは、会議で私の姿を見かけるたびに「You are doing a great job! あなたは本当にいい仕事しているわ!」と言ってくれます。毎回そんな声かけしてくれなくても、私はinsecureじゃないから大丈夫だよー、と思うこともありますが、私の上司の前でそんなふうに賞賛してくれると、また別の意味でありがたいですからね。

クオリティ・タイム(Quality Time

海外生活

中断や邪魔の入らない二人だけの大切な時間を持つことによって愛情を示すタイプ。これもアメリカ人は大好き。子供が小さいうちから、ナニーに預けてデートに出かけたりします。これは日本ではなかなか受け入れられないでしょうが、アメリカの結婚生活はパッションがなくなると破綻しがちなので、夫婦だけの時間は必要不可欠なのです。子供を預けてデートに出かけるだけでなくて、夜子供が寝たあとに一緒にテレビを見たりするだけでもオッケー。子供が寝たら、夫婦別々にネットにいそしむのでなく、隣同士に座って会話や映画を楽しむだけでも効果的。

贈り物(Receiving Gift)

これはプレゼントによって愛や好意を確認するタイプ。年がばれますが、私が日本にいた頃はアッシーとか、メッシーとか、ミツグくんが、流行語でした。私が贈り物と聞いたときは、それをまず思い浮かべてしまいました(笑)。でもこれはミスターミツグとは違って、日々相手を喜ばせることを考えて、サイズにこだわらずに、プレゼントを贈るということです。

通勤途中にスタバでキャラメルを見つけたら「キャラメル好きの奥さんのために」とキャラメルをひとつ買ったり、「今日夕飯作るの疲れてないかな」と考えてお惣菜屋に立ち寄ったり、そんなシンプルなことでいいのです。ポイントは相手のことを常に考えているかってこと。うちの夫は「君が好きそうだと思って」と時々日本酒とかビールを買ってきます。どんな飲んだくれだ!と突っ込みたくなりますが、その愛情表現をありがたくかみしめる(飲んだくれる)私です。

何かをやってあげる(Acts of Service)

言葉よりも行動で愛情を示したり受け止めたりするのも愛情表現を好むタイプがこれ。本の中では大学院でクラスを取っている奥さんに代わって、洗濯などの家事を担当してくれるご主人に愛情を感じている話がでてきます。

これは日本人に一番受け入れられやすい愛情表現じゃないかな。言葉にするのは恥ずかしいけれど、一生懸命やっている姿を見せることは誰にでもできます。ただそのサービス行為と愛情をリンクしていることを、夫婦で認識しているかどうかが決め手。日本の結婚生活を見ていると、女性が家族のために家事を一切引き受けることを女性は愛情だと考えているし、男性は身を粉にして外で働いて家族を経済的に養うことを愛情だと考えがちです。でもお互いの好意を当たり前だととらえたり、それを愛情を示すためのLove Languageだと考えなかったら、そのサービス行為は愛情確認という点では無意味になってしまうのです。

体を触れ合う(Physical Touch

手をつないだり、頭をなでたり、もちろんキスやセックスも含みますが、身体的な接触、スキンシップを通じて愛情を感じるタイプがこれです。日本では外で手をつないだりキスしている夫婦を見たことはありませんが、こちらではよく見かけます。私の友達はスーパーへ買い物に行くのもご主人と手をつないでますから。体に触れてもらうと女性ホルモンも増えるし、何よりのアンチエイジングですから、慣れないながらも取り組みたいところですね。

あなたはどのタイプ?

この本の巻末には簡単なテストがあって、これで自分や相手のタイプを知ることができます。私はActs of Serviceタイプだと予想していたのですが、実際はWords of Affirmationタイプでした。別に誰に褒め言葉をもらわなくても私は私だもん、と強がっていたのですが、実際は褒められたいというめんどくさいタイプのようです(笑)。でも別にこのテスト結果に頼らなくても、相手や自分自身を観察することによってタイプをおのずと分かるものではないでしょうか。どんなときに相手が喜ぶか、笑顔が増えるか、を念頭において日々接していれば、きっと相手のタイプが見えてきます。私の予想では、我が夫も私と同じWords of Affirmationタイプ。週末にテストを受けさせて、答えあわせをしようと思います。

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