金持ち父さん貧乏父さんは一時大ブームになりましたね。著者はロバートキヨサキさんという日系アメリカ人で、その点でも興味を持って英語版を読んでみました。

 

分かりやすい言い回しでパワフルな内容なので、これを読み終えた後は会社員でいるのがバカバカしくなり、会社を速攻で退職し、不動産投資で生計を立てることにしました、、、とまではいかない小心者ですが、人によってはそのくらいやる気がみなぎる本かもしれません。

 

 

金持ち父さんと貧乏父さんの比較

 

金持ち父さんはキヨサキさんの友達マイクのお父さんがモデルになっていて、キヨサキさんは彼のビジネスを手伝う代わりにお金やビジネスに関するイロハを学ぶ決意をします。

 

欲しいものがあるときはどうそのためのお金を作り出すかを考えさせたり、税金を払わないためにはどうするべきか考えさせたり、なんともControvertial な発言ばかりの金持ち父さん。

 

貧乏父さんとはキヨサキさんの実のお父さんのことで、お父さんは働けど働けど暮らしは楽にならなかったそう。一流大学で博士号を取っているというのに、暮らしはカツカツ。

 

この辺は私にも少し共感する部分があって、私も夫も大学を出て、大企業で働いて、という暮らしを長らくしていますが、常に余裕がないな、と思っています。日々の暮らしには全く問題がないけれど、子供たちの大学の費用や老後の貯金となると、かなり不安ですもん。でもベトナムなどの東南アジアから難民として来た人たちやその家族は、英語も完璧ではないし、大学へも行かない場合も多いけど、ネイルサロンとかレストランを始めて、家族で協力して暮らして、何年か後には私たちよりもでかい家買いますから。

 

お金のために働くな

 

金持ち父さんによると、貧乏と破産は大違いで、破産(Broke)は一時的な状態にすぎないが、貧乏(Poor)は永遠に続くものだそう。彼はいつも「お金のために働くな、お金がお前のために働くのだ」とキヨサキさんに言い聞かせます。

 

キヨサキさんにとっては、多くの人が盲信する「持ち家は財産だ」という考えも間違っているそう。金持ちはAssets(資産)を増やすことに集中し、貧乏はLiability(負債)をLiabilityだと知らずに増やし続けるのだ、と。彼によると30年ローンなんか組んで支払い続ける持ち家は、立派な負債だそうです。

 

学びにはケチケチするな

 

金持ち父さん貧乏父さん

 

キヨサキさんは教育を受けることの大切を説いています。でもそれは学位などの自己満足のためではなくて、お金を増やすため。潔いですね(笑)。キヨサキさんが特に大切な学びだと信じるのは、

 

  • 会計学
  • 投資
  • マーケティング

 

です。

 

本の中に優れたライターの女性との出会いが書いてあり、キヨサキさんは彼女にセールスライティングを学ぶべきだとアドバイスするのですが、自分のスキルをものを売ることに使いたくなどない、と一蹴されてしまいます。キヨサキさんにとってお金儲けに結びつくものを学ぶのは大切なことのようです。

 

起業して稼げ

 

キヨサキさんは起業を薦めています。自分のビジネスがあれば税金面でも免除が受けられるし、手持ちの現金を極限まで減らして投資をし続けることで、どんどん規模を大きくしていけるからです。これに関してはアメリカの億万長者たちがこうやって更に金持ちになっていくことは周知の事実です。ここまではっきり書かれると、気持ちいいですね。

 

あなたも金持ち父さんになれる?

 

本の最後の方は、金持ち父さんに成るにはどうするべきかがいろいろ書かれています。失敗を恐れるな、などの抽象論から、ブローカーにはそれなりの金額を払えとか、不動産は文言付きでとりあえずオファーを出してしまえ、などの具体的な策まで、とても解りやすいです。

 

で、どうするべきか、と言う話ですが、こういう考え方もある、というくらいにとどめておいた方がいいと思います。確かに不動産は他の投資に比べてリスクは少ないでしょうが、それでも会社員を辞めるリスクってのがそもそもとても大きいわけですから。それが貧乏父さんだとキヨサキさんに言われても。

 

あと彼のやり方でお金を作り出すには、どこかで犠牲が生まれますよね。金持ち父さんは彼の従業員を何時間も待たせるのをキヨサキさんに見せて(っていうかキヨサキさんも待たせて)、このラットレースから抜け出すべきだと説きますが、誰かがその従業員にならなければ仕事は進みませんよね。それは私かもしれないし、中国やバングラデシュにある大きな縫製工場で時給10円で働かされる従業員かもしれません。

 

ただリスクを分散したり、自分の夢を叶えるために起業したりするのには、賛成します。キヨサキさんの煽り文句は不要な部分は受け流し、真に勉強になる部分を見つけ出すのが、この本の正しい読み方です。

 

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