高校時代からの幼なじみの友達と一時帰国の際にお酒を飲む機会があり、彼が大学卒業してから働いている企業が何年か前に外資系企業と合併し、上司が外国人になり、社内での公用語も英語になった、との苦労話を聞きました。努力家な彼なので、それなりにうまくやって出世もしたようで、大昔ヤンチャだった頃に比べるとだいぶ頼もしくなったなぁ、なんて、微笑ましく思ったり。そんな彼と、彼の会社にいる外国人駐在員の話になりました。「あいつらは贅沢三昧で、頭にくるときあるんだよ」なんて言うので詳しく聞いてみると、日本人社員が一生住めないようなマンションに住んでいるとのことで、経理関係も統括する彼はその内容が全て分かるそうで、何とももやもやしていました。そこで、彼と駐在員は本当に贅沢な生活を送っているのかを検証してみたので、ここでご紹介します。

 

 

まずは、彼が一番もやもやした住居。ヨーロッパやアメリカから来た駐在員たち(みんな役職)は表参道や六本木などの都内一等地の大きなマンションに住んでいて、家賃で言えば100万前後だそう。100万円の家賃というとものすごいインパクトですが、実際私の知っている駐在で来ているアメリカ人の知り合いは大抵そのくらいの家に住んでいます。それが贅沢か、と言われれば、金銭面からすればもちろん贅沢なのかもしれませんが、これは会社側からすると社員の当然の権利を保証したまでと言えます。

 

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アメリカに住んでいれば、都市郊外に住んでるとして、家族4人で2000スクエアフット(185平米)くらいはある場合が多いです。絶対的なスペースが日本とは違うので、大きめの家に住むのはとても自然なことで、多くのアメリカ人はそのような大きな家で生まれ育っています。そんなアメリカ人が会社のために海外に赴任する際に、企業側はいきなり通勤に2時間かかるような都内近郊の2LDKの80平米のマンションを提供するわけにはいきません。慣れない土地で複雑な通勤を強いるのも、自身が大学時代に一人で住んだようなアパートに家族4人住ませるのも、不公平なわけです。

 

また住居に関してはサイズだけではなく、外国人がある程度生活しやすいような場所であることも重要です。具体的にはオフィスまでの公共交通機関がさほど複雑でなく、自国で費やす以上の通勤時間を強いないこと。となると、どうしても都内にあるオフィスの近くが候補地に上がり、それは先述の通り、表参道や赤坂になる可能性も高くなります。また、日本では関係ありませんが、安全面で問題が多い国に赴任の場合は、安全な場所での住居が必須事項になりますから、その安全性は家賃に更に反映されますね。

 

子供をインターナショナルスクールに通わせるための学費も高い、と日本人社員の間では不満があると聞きましたが、それもよく考えれば不満に思う必要はありません。自国の教育を受けさせたいというのは多くの国民の当たり前の保証されるべき願いですから、たとえ日本の学校教育がいかに優れていると私たち日本人が自負していたとしても、それを外国人に強いるのは酷です。それも言語が異なる日本の学校となれば、日本には一時的に住むのが原則の駐在員にとって、インターに通うのは必須と考えられます。

 

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駐在員は通常の給料の他に特別手当が出されることがあります。そんな特別手当は要らない、という手厳しい意見もあるようですが、もし駐在員が自国の食べ物を食べたくなった時、それを手に入れるには少しお金がかかるかもしれません。私も実際、アメリカで信じられないような値段で、日本の食材を買っています!また現地の人しか知らないようなリーズナブルなお店を探すのは、外国人駐在員にとって至難の業ですから、どうしても都内一等地にあるお高いお店になってしまうのは、理解できるはずです。

 

最後に毎年の里帰りの費用ですが、、、これは言うまでもありませんね。私たちだってお盆やお正月に、実家の両親に孫の顔を見せに行きたいもので、その気持ちは世界共通なのではないでしょうか。

 

と、私は駐在員でもないし、駐在員の肩を持つ気もありませんが、だからこそ公平な目線で検証してみました。ボトムラインは「会社は駐在員に、自国でのライフスタイルを保証している」ということだと思います。幼なじみの友人も強く納得して、一緒に飲むお酒も更に美味しくなりましたとさ。

 

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