アメリカ大統領選挙が事実上終了しましたね。多くの人にとってショッキングな結果となった今回の大統領選。私のオフィスでも、今日は間違って葬式に来ちゃったのかと思うほど、どんよりな雰囲気でした。今回の結果についてはいろいろ思う部分があるのですが、それはおいおい述べるとして、一日中葬式に参列する最中にテレビで観たヒラリー・クリントンのconcession speech(敗北宣言)が、とてもよかったので、私が特によかったと思う部分を3点ご紹介します。

 

 

表現し続けることの大切さ

 

Our democracy enshrines the rule of law; the principle we are all equal in rights and dignity; freedom of worship and expression. We respect and cherish these values, too, and we must define them.

 

我が国の民主主義は、法律、人権や尊厳においての平等性、信仰や言論の自由を保証しています。私たちはそれらに敬意を払い、守っていかなければなりません、みたいな感じです。

 

民主主義を守っていくと言うと身近に感じませんが、声をあげ続ける大切さを説いているのかな、と思いました。こんな風に言っている部分もあります。

 

I want everybody coming out from behind that and make sure your voices are heard going forward.

これからは、みなさんが表に出て発言して、その声を聞かせて欲しい。

 

先行きが不安だからこそ、自分の信条を声高に伝えていくことが、アメリカを、自分の家族や友人たちを守ることになるんだな、と思います。それを取り間違えて、暴力で訴える人が増えませんように、と言うのが私の切なる願い。

 

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戦い続けること

 

これが個人的に一番うるっと来ました。

 

Many of you are at the beginning of your professional, public, and political careers – you will have successes and setbacks, too.  This loss hurts, but please never stop believing that fighting for what’s right is worth it.

 

みなさんは自分の仕事や政治家としてのキャリアの始まりにいることでしょう。あなたも私と同じように成功も挫折にも遭遇するはずです。今回の私の敗北は辛いものです。でもどうかあなたが正しいと思うことのために戦い続けることの大切さを信じ続けてください。
オフィスで読んでいたのですが、涙が出て来てしまいました。敗北宣言だからこそ、余計心に訴えかけるのかな。

 

私もアメリカに来てから18年になりますが、英語ができなかったり、お金がなかったりで、苦労ばかり続いた時期も長くありました。今は苦労の内容は少し変わって、育児、仕事、日本語教育などの両立で、同様に大変です。それでもそれらの苦労を続けれてこれたのは、自分の進む道を強く信じていたからなのですが、その大切さを再確認させてもらった気分でした。

 

女の子たちへの特別なメッセージもありました。

And to all of the little girls who are watching this, never doubt that you are valuable and powerful and deserving of every chance and opportunity in the world to pursue and achieve your own dreams.

そしてこのスピーチを見ている少女たち。あなたたちは大切な存在であり、パワフルで、自分の夢を叶えるための世界中のチャンスを得る資格があることを忘れないでください。(うーん、日本語訳って難しい!)

 

今では女性の活躍も目覚ましいけれど、ヒラリーがキャリアを持ち始めたころは多くの苦労があったはずです。だからこそ今回ガラスの天井は打ち破って欲しかった!でもそんな苦労を乗り越えて来た彼女だからこそ、その助言は心に染み入りますね。子供たちにもこのメッセージを心に留めておいて欲しいので、早速聞かせました。

 

大統領選挙 アメリカ

 

協力してよい社会を築くこと

 

トランプ氏が大統領になって一番の懸念事項が、民族間、宗教間などでの戦いがひどくなることです。キャンペーン中も中傷的なことを言い続けて来た彼のイメージが強いですからね。だからこそ、ヒラリーの言葉を胸に一丸となってよい国作りをしていきたいものです。

I still believe that if we stand together and work together with respect for our differences, strengthen our convictions, and love for this nation, our best days are still ahead of us.

私たちがお互いの違いに敬意を払いあいながら歩み続け、信念を強め、この国を愛するならば、最高の社会に到達できることでしょう。

 

私は特別ヒラリー・クリントンのファンではなかったし、かと言って彼女がそこまで悪い人だとは思えないと言う、なんとも中途半端な立場でしたが、この敗北宣言は最高だと思ったし、これまでこの国のために多大なる活躍をしてくれてことに対する感謝の気持ちが湧いてきました。

 

嘆き悲しむのは、もうこれでおしまい。子供たちにとって希望のある国であり続けるために、私もさらに何をするべきか考えていかないといけませんね。

 

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