先月のことですが、インタビューパネルの一員として、面接を担当しました。こちらの面接はパネルインタビューと言って、ひとりの候補者に対して複数の面接官が同時にスクリーニングをするスタイルが主流で、その面接官グループがインタビューパネルと呼ばれます。

 

面接に来た候補者は人事による一次スクリーニングをくぐり抜けだけあって、皆さん優れた経歴をお持ちです。その中のひとりは輝かしい経歴の持ち主で、大学で教えていたこともあったそうで、それなのにただの一開発者になりたいとのことで、こちら側としては願ったり叶ったり。興味を持って面接に臨みました。さて、ここで問題。私たちはこの輝かしい経歴の持ち主は面接に合格したのでしょうか。

 

 

答えはノーでした。面接のあとに面接官たちはその場に残って候補者について話し合うのですが、みんな「なかなか質問に答えない」「話が長い」とか、ぼんやりした理由で、彼を気に入らなかった様子。話が長いのは、別に彼に始まったことではなく、ここに座っている面接官たちのほうがよっぽど・・・ねぇ?

 

昨日そのときのインタビューパネルのひとりで、私の友人でもある同僚と雑談をする機会があり、その面接の話になりました。どうして履歴書上ではあんなに優れていた候補者を不合格にしたのか、という話になり、「ここだけの話、彼の外見が問題だよ」と言います。彼がハンサムじゃなかったとかいう話ではなくて、あ、実際全然ハンサムじゃなかったんだけど、要は彼の身だしなみの問題らしいのです。シャツは微妙にアイロンがかかっていなかったし、シャツの裾がズボンのウェストの後ろのほうから少しはみ出ていたし、体格もかなり大きいほうでした。身だしなみに一番気をつけるであろう面接でこの有様ですから、よっぽどオーガナイズできない性格なのかも、と面接官たちに思わせてしまったからではないか、という洞察でした。

 

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あー、なんとなく分かる。実際働き始めたら、自分の机に飲みかけのコーヒーカップが数日分放置してありそうって第一印象、私も受けましたから。まぁ、別にオフィスを共有するわけではないので、私は特にネガティブな意見には結びつけませんでした。でもきっと他の面接官たちも「だらしなさそうだから不合格」という結論を下したのではなく、無意識のうちに決断にネガティブに影響を与えたのかもしれません。

 

私の夫も他のアメリカ人同様、ある程度の年齢に達するまでは転職を繰り返して、ステップアップをしていました。夫は太りすぎていると面接に悪影響だから、と常にダイエットをしていました。なぜか効果はあまり見られませんでしたが・・・。

 

最近Blinkという本を読んでいるのですが、この本の著者によると、私たちは最初の数秒で多くの判断を下しているそうです。夫婦のやり取りを記録した数分の動画から、将来離婚する夫婦をしっかり当てたり、大学の寮の部屋を見て会ったことのない人物の性格を言い当てたり、無意識のうちに私たちは多くの判断をしているという話でした。無意識のうちに、というのがポイントですね。

 

自分でも知らないうちに見た目で人を判断しているということですから。

 

体格だけで、人を判断する際にこれだけの影響を与えるのですから、私の英語のアクセントやイントネーションの違いは、それはそれは大きな問題です。同じ意見を言っても、私が言うのと、アメリカで生まれ育ったアメリカ人が言うのとでは、取られ方が違うことはよくあります。気をつけて見ていないと、そういう差別は見逃しやすいのが特徴。

 

私が以前住んでいた町でお世話になった不動産屋さんはロシア人で、彼も英語にアクセントがありました。一度私と彼と、あとは売り手側の不動産屋(アメリカ人)との話し合いがあったときに、売り手側がなんとも失礼な態度だったんです。その場はうまくしのぎましたが、帰りの車の中でロシア人不動産屋が「ぼくは英語にアクセントがあるけど、脳みそにアクセントはない!」と怒っていました。

 

外資系 面接 コツ 第一印象

 

第一印象がここまで影響を与えるのなら、ここはもうそれを逆手に取るしかありません。つまり最初の印象さえよければそれでとりあえずオッケー。

 

面接へ行くのなら身だしなみを整え、清潔感を重視します。話す内容もいかに賢く聞こえるかを念頭にしっかり準備をします。私はアクセントは直せないけれど、スムーズに言えるよう練習を重ねます。そして何よりも大事なのは自信のある、かつフレンドリーな姿勢です。アメリカの面接で自信はキーワードですから。

 

まぁ、つまりは面接ではハッタリをかけましょうってこと。違うか。

 

面接における見た目、そして第一印象のお話でした。

 

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