今さら、経済とかお金に興味を持ち始めた私は、先週からずっと池上彰氏の噛み砕いた経済学の動画や書籍を利用しています。お恥ずかしい限りですが、我が家の子供たちと同じくらいお金に関しての興味も知識も熱意も持ち合わせていない私なので、池上先生が学生向けに思い切り噛み砕いた感じの説明だと、ようやく分かる感じでいいですね。2週間も経済や投資のことばかりに触れていると、いい加減理解し始めますね。そのうちこのブログも投資ネタブログになるかもね(←うそ)。
池上先生の講義を聞いていて感心するのが、私のようにまったくその分野への知識や興味さえもない私にもとても理解しやすく、あくびのひとつさえも出ない話の持って行き方。その才能は天才的です。そこで今日は、池上先生だけでなく、私の周りにも何人かいる、ものすごく物事の説明が上手な人に共通する9つについて、説明下手な私が説明を試みます。
目次
相手によって説明の仕方を変える
池上彰さんにおいてはこれが特徴的ではないでしょうか。経済学や時事ニュースのようなそれなりに難しくある程度の知識がないととっつきにくいトピックにも関わらず、私のようなど素人にも100%分かるような説明をできるというのはなかなかできないことです。
私の周りにもザ・プレゼン王がいますが、彼も事前にどんな人が彼のプレゼンを見に来るのか必ず確認しています。そりゃそうですよね。聴衆によっては使う語彙も異なりますから。
オバマ大統領が選挙のときに行った演説で、多くの国民が熱狂したことを覚えている方もいらっしゃるはずです。彼は本当にスピーチの天才!いろいろな国民に分かりやすく噛み砕いて説明できるスキルは、誰もが持ち合わせているワケではありませんから。
スポンサーリンク
説明している内容を100%理解している
当たり前だろ、と思われるかもしれませんが、実際100%理解してプレゼンをしていることはそう多くありません。だいたい人に説明できるくらいのレベルでプレゼンをすると、多くの人は難しい用語を使ってその場を切り抜けようとします。その用語をきちんと理解している聴衆ならばそれで問題はないのですが、そうでない場合、その時点で彼らの注意は削がれてしまいます。
重要な点を最初に述べる
英語だと要点は最初の方に述べることが多いですが、日本のかたと話していると、最後の最後で要点が出て来るので気が抜けません!重要なことを全て最初に述べるとは言いませんが、簡潔に自分がこれから伝えようとすることを述べてから、詳しい説明をすると、こちらも心の準備ができるというものです。
池上先生はこのへんを心得ていらっしゃるようで、本当に分かりやすい!
脱線しない
これね、日本人とても多いです。どんどん脱線して行き、最後に自分が何を話していたのか忘れるパターン、ありませんか?私もよーくあります(笑)!
まぁ、アメリカ人も脱線をする人はいますけどね。そういう場合、「〜だけどね。But…」と一生懸命元に戻そうとしたり、「脱線した理由はね」「話を戻して」とうまく軌道に乗せなおすのが得意です。
うまい例を使う
語学のハンデがある日本人が一番真似しやすくてありがたがられるのがこれです。どんなに説明がたどたどしくても、聴衆の理解が100%得られなくても、例を使って説明されるとたいていのことは簡単な身の回りの出来事に置き換えられて、それが理解につながります。池上先生の経済学も、すべての項目において身の回りの例が使われていて、とても分かりやすかったです。
キーワードを把握する
どんなことにもこのいくつかの単語によってほぼ言いあらわせる、という場合があります。その言葉を大きな声ではっきりと相手に伝えることにより、その要点をしっかり理解してもらえます。私は英語ではまだまだアメリカ人のようには物事を説明できないので、会議で何かを発表するときは事前にキーワードをいくつかピックアップしておいて、ノートに書いておきます。
ゆっくりと大きな声で話す
大きな声で話すのが大切だということは、以前の記事でお伝えしましたね。
日本人が英語を話す際はどうしても早口になりがちです。そこを「ちょっとゆっくりすぎ?」と思うほどゆっくり話すと、たいていの場合ちょうどいいのです。相手があなたのいうことを理解するのにかかるスピードを考慮して、早口には気をつけましょう。
相手のアテンションが続くよう努力する
学校の授業中に居眠りした経験はありませんか?っていうか逆に聞くと、居眠りしたことがない人っています?淡々と難しいことを説明されただけでは、ただでさえもこちらはバイトとか合コンで忙しいんだから、眠くもなります。ちょこまかジョークや小話を入れたり、抑揚をつけたり、アイコンタクトを頻繁にしたりと工夫をして、相手の注意を引きつけましょう。
ちなみに池上先生は、大学の講義で、手を挙げて発表もさせていましたが、不意打ちで指すこともあって、さすがだなと思いました。私が社会人になってから受けた社内講習でも最初に生徒に不意打ちで当てまくって、それからは当てなくなった講師もいました。それは最初に緊張感をばらまいておいて、そのアテンションが続くようにとの思惑だったのでしょう。
スライドがある場合、そこにすべてを書き込まない
アメリカで行われたどこかのコンファレンスで、日本人の発表者が何度かやっていました。100人ほどの聴衆がいる大きな会場で、あり得ないほど小さいフォントで細々と要点に関する説明書きがされているのですが、これ誰も読めませんから。それにひとつ前のポイントで述べたとおり、相手に「これからこの人は何を話すのだろう」とワクワクさせることが大事なので、全てのカードをスライドに出してしまっては元も子もありません。
いかがでしたか。以上、私自身も人になにかを伝える際に気をつけている9ヶ条でした。
スポンサーリンク