今日はInternational Women’s Day(国際女性デー)です。先人の女性たちが権利を求めて立ち上がった経緯があってこそ、私たちが男性と同じ権利を有し、女性でも自立する道が開けたのは実はそう遠い昔ではないと思うと感慨深いですね。アメリカではこの日を記念して、いろいろなイベントが行われます。私の勤めるオフィスでも、活躍する女性を招待してのパネルディスカッションが行われたので、上司と一緒に見にいってきました。

 

 

ちなみにこのイベントはうちの機関でリーダーとして活躍する女性が壇上に立ちますが、それを聞きに行くのは男女どちらもオッケーです。逆にそれが大切ですよね。女性が男性と同じように活躍できる社会を構築する上で、男性の協力は欠かせませんから。男vs女みたいな争いが起こっているうちは本当の平等は実現できません。ただやはり今日は参加者は9割が女性でしたね。

 

壇上に立ったのは各部署の女性役員や弁護士、エコノミストなどのエリート軍団。司会進行の女性も役員でした。自分の担当する仕事や今の役職に就いた経緯についての話から始まります。こういう方々のお話が日本の役職の方々と違うなと思うのが、みなさんユーモアのセンスがあって、それを確実にスピーチにぶっこんでくること。これは心底すごいスキルだなと私が思う部分で、なかなか真似できません。聴衆や部下を引き込んで協力を仰ぐことができるからこそ上に立てるわけで、これは経験がものを言いますね。

 

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娘たちは日本の小学校とアメリカの小学校と両方通うというすばらしい経験を得ていますが、長女が両方の学校の友達や先生で一番違うところは、アメリカ人はいつもウィットに富んだ会話をすることだと言っていました。子供の頃からの環境がここまで違うんですから、移民の我々はそりゃあ大変なはずです。

 

今回のパネルディスカッションで印象に残った点はいくつかあって、まず最初に納得したのがメンターを持つことの大切さでした。これはみなさんが口を揃えて言っていましたよ。私たちが改善すべき点を愛情を持って正直に言ってくれる人が周りにいなければ、私たちは裸の王様状態になってしまいますから。特に私のような事なかれ主義は面倒に巻き込まれないがために余計なことは言わないので、そういうタイプに囲まれている場合は気をつけなければいけません。

 

でもこの点は日本の会社も優れていますよね。私が日本でOLとして働いた数社では先輩が後輩をかわいがって指導する場面を何度も見ましたから。長く働くことを前提にした環境なのでしょうか。

 

他にはspeak upすることの大切さについても複数人が述べていました。speak upはよく聞く英語表現で、自分の意見をしっかりと述べることです。自分を売り込んでくれるのは上司でも同僚でもなく自分自身だけということを肝に銘じ、それが難しくても一歩進みでる必要があります。ここはアメリカ。口にしなければ、他人が欲しいもののことなんか二の次だと考える人ばかりですから。

 

もうひとつは運を掴みとれるよう、常に注意を払っていること。この世界は平等ではありませんが、それでも運は順番に巡ってきます。それをつかみ取れる環境にあるかないかが世界の不平等なわけですが、先進国にいる多くの私たちはその環境にいる場合が多いので、巡ってくる運を逃さないようにアンテナを張ることが大切です。

 

国際女性デー アメリカ

 

興味深いと思うのが、こんなに成功した女性たちですが、「努力もあるけれど、たまたまいいタイミングでいいポジションについていた」と運の良さに言及すること。こういう控えめなところが女性に多いのも、まだまだ給与格差がある原因かもしれません。たまたま運がよかったってのもある、みたいな考え方は、能力と努力だけをアピールする人たちと比べられたら、昇進の機会を逃す結果に結びつくと思うのです。

 

前述のspeak upすることの大切さという点においても、こっちが手をあげて「すみません、質問いいかしら?」みたいに控えめに発言しようとする中、勝手に自分の意見をさも世界で一番重要みたいな感じで喋り出す人たちも大勢いるわけで、この二組の競争となると厳しいものがあります。

 

女性しかも移民の私は毎日大きくて高い壁にぶち当たりますが、アメリカ人でも女性たちは苦労してきたし、今でも特別な苦労があると考えると、いじけているだけではいけないと勇気をもらえます。そして女性の権利がまだまだ確率されていない分野について考えるきっかけが毎年あるのはすばらしいことだと思います。

 

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