突然怖がらせてしまいますが、銃を持った男があなたのオフィスや家に入ってきたとき、一番最初にしなければならないことはなんだと思いますか。するべき行動はいくつありますか。今日は職場で、銃乱射事件に巻き込まれたときの対処法についてのトレーニングに参加してきたところなので、今日はそれをご紹介します。

 

 

実際にあったフロリダのスクールボードの乱射事件の映像(怖いです!)

 

トレーニングの最初にこのビデオを見ました。これはフロリダのスクールボードのミーティングで実際にあった乱射事件です。

 

 

この男はピストルを片手に突然入ってきて、ボードメンバーたちに銃口を向けます。シューターのくせにジェントルマン気取りで女性をみんな解放したあと、男たちに詰め寄り、自分の妻が解雇されたと文句を言い、最終的にはボードメンバーたちに銃を発射します。たまは結局全部外れ、この犯人はそのあとすぐに後ろから警察に射殺されました。リアルで怖いです。

 

とるべき行動、ALICE

 

実際にこのような場面に出くわしたら、とるべき行動はALICE(Alert, Lockdown, Inform, Counter, Evacuate)だそうです。

 

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Alert (Initial Alert may be gunshot, PA announcement, etc. Avoid code words.)

 

最初は周囲に注意を払うこと。トレーニングのインストラクターは20年以上米軍で働いたそうで、アメリカに戻ってきてお子さんの通う学校などのセキュリティの甘さに驚いたそう。悪意を持った人間が付け入る隙があちらこちらにあると言うのです。

 

学校や会社、そして電車の中などで、私たちの多くはスマホを見たりして周囲に気を配りませんが、それでは周りで怪しい人物がいたとしても気付くことはできません。場所にそぐわない人間、あるべきでない物体がないかを、チェックし続けることが大切です。

 

Evacuate (Run from danger when safe to do so using non-traditional exists if necessary. )

 

実際に取る行動は、ALICEと綴られる通りの順番ではないんです。もし銃撃犯に遭遇することがあったら、一番最初に試みるべきは逃げること。逃げる時間を確保するためにも、一番最初のAlertがとても大事になってきます。

 

Lockdown (If Evacuation is not safe option, barricade entry points.  Prepare to Evacuate or Counter if needed.)

 

逃走が安全でない場合に、自分自身を隔離します。隔離できる個室に逃げ込み、出入り口にバリケードを作り、隠れます。その際に大切なのは、部屋の電気を消し、中に隠れる人は部屋中に散らばること。こうすることによって、犯人にとって襲撃が難しくなります。またバリケードを作ることによって、早くできるだけ多くの人数を殺傷した犯人はバリケードを壊す時間がもったいないので、次のターゲットを探しに行く可能性が増えるそうです。

 

Inform (Communicate real time information on shooter location.  Use clear and direct language using any communication means possible.)

 

安全を確保したら、外部に連絡を取ります。極度の緊張と疲労でコミュニケーションは難しい部分がありますが、直接的な表現で伝えることが大切です。

 

Counter (As a last resort, distract shooters ability to shoot accurately. Move toward exits while making noise, throwing objects or adults swarm shooter.)

 

トレーニングでは実際に犯人役がいて、手に持ったソフトボールを投げつける練習をしたのですが(笑)、実際は近くにあるラップトップとか、ウォーターボトルなど、できるだけ重いものを使います。襲撃の手を狂わせることが目的です。ただこれは最終手段であるべきで、逃げたり、自分を隔離することができるのなら、そちらが優先です。

 

私たちにできること

 

銃撃犯が侵入してから警察の介入があるまで、最低でも5、6分はあることがほとんどです。命が殺傷能力の高い武器で狙われ続けることを考えると、ものすごく長いですよね?だからそれまでの間、自分の身を守るために、前もってこのような知識を身につけ、シミュレーションをしておくべきです。インストラクターに、「実際に今そのドアから銃撃犯が入ってきたら、どうする?」と質問され、私たちは「逃げる」とか「隠れる」とか「警察に通報」だとか答えたのですが、実際は大半の一般人はフリーズしてしまうそうです。そうですよね、私だったら怖くて声さえも出なそう。

 

この知識を学んでから、もう一度、例のフロリダのスクールボードの銃撃事件の動画を見てみると、皆さんALICEとはまったく異なる、手本とは真逆な行動取ってますね。背広を着ていないいかにも怪しい人が入って着たのに誰も注意を払っていないし、挙げ句の果てには犯人を説き伏せようとしたり(笑)。誰も撃たれなかったのが、奇跡的。

 

できることなら一生遭遇したくない事件ですが、誰にでも起こりうるようになってしまったアメリカです。避けて通るのではなく、かと言って恐怖に怯えて生きるのでもなく、知識を身につけ、できる準備はしておくしか対策はありません。このトレーニングはもともと学校向けに開発されたものなので、子供たちにも機会をみて説明しておくつもりです。

 

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