毎回日本に一時帰国するたびに感じることの一つですが、今年も同様でした。。。日本のデフレ度がハンパない。

 

 

私が日本を出たのは若いOL時代ですが、物価がその頃と変わらない、と言うより低くなってると感じるのは私だけなのかな。帰国のたびにまとめ買いする洋服は一着2000円を超えることがありません。この歳になってそんな安物を着ているのか、と恥ずかしく感じるべきなのでしょうが、クオリティーがそれで十分高いので、それ以上の値段を出す意味合いが見つけられません。スーパーへ行けば選ばなければどの食材も驚くほど安く、美術館・博物館の入場料はタダみたいなもの。楽天を徘徊すれば、数万円もせずにそれなりの家具が手に入ったり、洋服に関しては3桁で買えてしまうものまで多数あります。駅ビルに入っているアクセサリー屋さんでは300円均一で、可愛らしいアクセサリーが手に入ります。アメリカでこの値段のものはなかなかないし、あったとしてもそれなりのクオリティーだから、それらに手を出すことはありません。

 

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日本は不動産が高い、と思われがちですが、うーん、それもどうなんだろう、と。大都市になればもちろん家賃も高いのでしょうが、普通に都内に通える関東圏内だと、2LDKの家族用マンションで10万円ちょっとであったりしますよね。私はアメリカの首都近郊に住んでいて、通勤に1時間かかるほどの結構な距離ですが、2ベッドルームのアパートだと2000ドルは下りません。もちろん首都近郊にも日本の関東地方より安い家賃のアパートはありますが、そこでは治安や学校水準を犠牲にしての条件付きになります。日本ではどこへ住んでもそれなりの教育水準なので、選択肢が制限されることがアメリカより少ないと感じます。

 

アメリカ都市部だと、家族で住むマンションの家賃だと3000ドル(30万円)クラスはよく見かけますが、日本だと高級マンション扱いですよね。

 

こう書くと、日本はなんでも安い、みたいに聞こえますが、実際そうではなくて、貧富の差が広がった感があります。高いものは私が18年前に日本にいた時より高くなっていて、それは高所得者向けのサービスだったり、大きな買い物だったり。ただそういうサービスはごく一部の人が利用している印象です。

 

日本の家電は優秀な品質で、アメリカでも私が渡米した90年代は、ソニーかシャープの液晶がもてはやされ、Best Buyや、今は無きCircuit Cityなどの家電専門店へ行くと、まだまだ日本の家電製品はもてはやされていました。それがいつの間にやらサムソンやLGなどの他国の製品に追い抜かされ、今では日本人の私ですら、サムソンを買わない理由はなくなってしまいました。品質もよいし、値段ももっと安いし、なによりもうソニーが見当たらない・・・。

 

車に関しては日本車はまだまだ強いですが、年々ヒュンダイの車を見かけることが増えていますから、もう時間の問題でしょう。

 

経済大国 日本

 

日本の賃金も18年と変わらないか、下手すると下がっているのではないでしょうか。私のいるIT業界では、5年の職歴もすぎれば1千万の壁を越える人が多く出てきますが、日本の企業ではそのような状況ではないと思います。

 

と、外から日本を見ると、多くの不安な点がしっかり見えるのですが、日本に滞在しているとその危機感は全く感じません。買い物に出れば、18年前と変わらないお給料でも物の値段が変わらないので何の問題も感じないし、なによりも物の品質は18年前よりかなり上がっているわけだから、何の不自由も感じる必要はありません。

 

でもそれが世界で通用する経済力が維持できていることにはなりません。それに対して危機感を持たないばかりか、目を背けているような印象を受けます。先日日本人の友人と話した際、テレビでアメリカの貧困具合を紹介する番組を観て、そこでは新鮮な野菜もスーパーに並ばないような場所もあり、まだまだ貧困が存在するんだ、と言っていました。そりゃーそういう地域はアメリカにもありますよ。でもミドルクラスはそういうところに住みません。アメリカの影の部分にのみ目を向けて安堵してしまうのはとても危険です。

 

時々、定年後は暖かい東南アジアに移住して、リーズナブルな資金でのんびり過ごしたい、と聞きますが、実際それは周りが見えているのかな、と少し心配になります。もちろん日本はまだまだ経済的に豊かですから、多くの東南アジア諸国では日本円の貨幣価値は高いけれど、それは現地の住民と同等の生活を送った場合ということを忘れてはいけません。日本食を食べたり、治安がいいエリアにあるセキュリティがきちんとしたコンドミニアムに住んだり、というライフスタイルを送りたいのであれば、同様のライフスタイルを求める欧米人と同等の出費を求められるわけで、何年もデフレが続いた状態の日本で定年を迎えた場合、それはどれほど現実的なものなのかな。

 

悲観的になる必要はありませんが、世界における日本の地位についてしっかりと理解することは、自身及び日本の将来におけるキーポイントではないかと思います。現実逃避しているようでは、日本の世界における経済的地位を回復する手助けにはなりません。私自身もその現実をしっかりと受け止め、日本のために何ができるかしっかり考えていくつもりです。

 

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