大学時代の友人Aちゃんに会いに行き、一晩ワイン片手に語り合って来ました。「疲れきってるから、ゆっくり飲みながら話したい」と連絡があり、ちょうど夫も子供もいないので、彼女の家に泊まらせてもらうことにしたのでした。乾杯の音頭をとったあとにすぐさまAちゃんが口にしたのが、「結婚届を出す意味ってあるのかな?」。・・・な、なんだろう。考えたことないけど、きっとどこかに・・・あれ、なんだろ?まさかない?!

 

そのあとAちゃんがここ最近悩まされている、元旦那の新しい奥さんとのいざこざの話が続きました。これがどんなドラマよりもドラマで、びっくり!

 

 

Aちゃんの元ご主人の新しい奥さんはドイツ在住のロシア人。20以上離れた年の差婚で、彼はその奥さんと彼女の高校生の息子をアメリカに呼び寄せたのでした。私の友達Aちゃん=元奥さんは、離婚後も元旦那と良好な友達関係を結んでいたこともあり、新しい奥さんが慣れない土地で不便のないようにいろいろ世話を焼いてあげたのでした。

 

でも結局アメリカには馴染めなかった奥さん。結婚してすぐの頃からドイツに戻って働きたいと懇願し、それでも結婚生活が破綻すると旦那さんが止めるのも構わず、なんと仕事を見つけてひとりドイツに帰ってしまいました。しかも息子をおいて!息子にはアメリカの高校を出てほしいので、なんとAちゃんに預けてドイツに飛んで行ってしまいます。でも人のいいAちゃんはそのまま息子くんの面倒を見ることに。

 

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ただご主人のほうは結婚生活が破綻していることを確信したわけで、弁護士を雇い、法に従って、自分とは血の繋がりのない息子くんをドイツにいる母親の元に返します。そこで怒った奥さん、翌日に息子と一緒にアメリカに戻って来ました。「売り言葉に買い言葉で離婚しようとは言ったけど、本気じゃなかった」と。ただそのままアメリカに残ることもなく、ドイツの仕事はまだ辞めていないので、とまた息子を残してドイツに戻る奥さん。

 

・・・いや〜絶対この奥さん、ドイツに男いるよね?やっぱりそう思うよね〜?とAちゃんと確認し合いました。「まさかそんなはずは・・・」と言葉を失う元ご主人(この時にAちゃんちに来て私たちの飲み会に参加していた)はほんとナイーブ。

 

そこで別離のための届けをドイツにいる彼女に送りつけると、「そんな話聞いてない!」と怒ってまたアメリカに戻って来た彼女。いきなりご主人の家まで来て、「私はマフィアを雇ってあなたもあなたの犬もぶっ殺せるんだからね!」と恐喝して来ました。そこで恐ろしくなって逃げ出したご主人は、いまもキャンパー生活を送っています。ぶっ殺されそうになった犬と一緒に。こういう場合は家庭の事情になるので、警察もノータッチだったそう。

 

そのあともAちゃんを裏切るようなことを裁判で言って来たり、ご主人の家を占領したり、挙げ句の果てにはご主人との婚前契約に無理やり署名されられたとか、ご主人に強姦されたとか、やりたい放題な彼女。それにがっつり巻き込まれたAちゃんは、「結婚届けを出す意味ってある?一緒に住めばいいだけの話じゃない?」と、疲れた様子で私に聞いてきたのでした。確かに〜。反論の余地がないわ。って、あわわ、ダメじゃん!

 

で、でも一緒に住めば、家事や育児も共同でできるし!と取り繕う私を見て、「だったら単に一緒に住めばいいだけの話じゃない?税金を年末に一緒にファイルすれば節約になるけど、それ以外のメリットはなくない?」と豪語する彼女。「結婚しなければ、お金も時間も自由に使えるし、自分が寂しいときに彼氏に連絡取ればいいし。」と。結婚して15年になる私ですから、そう言う結婚する意義のイロハについてがっつり言ってやりましょうよ。「結婚届を出す意義はね・・・、えっと〜・・・、あれ?」。な、ない?

 

確かに一緒に住んで、お互いをサポートし合う気持ちさえあれば結婚届を出す意味も、無駄に財産を半分に分けようとか分けるのやめようとか、めんどくさいこと話し合う必要ないよねっていうのが彼女のポイント。いや、分かるんだよ?

 

国際結婚 離婚

 

ただね、私は夫のことを人生を共に歩む同志だと思っているんです。同じ価値観を100%は持てないけれど根本の部分では合っていて、そのゴールに向かって一心同体で向かっているつもり。でもその道は平坦ではなくて、喧嘩もするし、お互い嫌になることもよくあるし、それでもパートナーとしての愛情や絆は絶やすわけにはいかないし、とにかく人生は楽ではありません。だからこそ思うわけですよ。人生を共に歩むのはこんなに大変なのに、結婚届ひとつ出す覚悟を持てないカップルは、長い人生でもっと大きな試練の数々をどうやって乗り越えていけるんだろう、と。

 

たかが紙切れ一枚。確かにそうだし、その紙切れが結婚生活を一生保証してくれるものでは絶対にないけれど、そのたかが一枚の紙切れさえもサクッと躊躇なく出せない場合、その後の過酷な結婚生活を乗り越えるのは難しくなるんじゃないか、というのが私の個人的な考え。

 

なるほどね、とワイングラスを開けるAちゃん。離婚して自由な生活を手に入れて、寂しさはもちろんあるけれど、その自由を満喫している今は、確かに結婚は考えられないそう。でももし一生添い遂げたいような人が現れたら、結婚届を出すことさえ躊躇するってことはまた失敗の可能性があるのかもね、と納得した様子でした。

 

元旦那さんと新奥さんの狭間で、自分まで裁判を起こされて弁護士と一緒に戦うAちゃん。なんとか乗り切って欲しいな、と願っています。そしていつか結婚届を出したくなるほど素敵なパートナーと巡り会えますように。

 

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