アメリカでは11月くらいになると健康保険の変更・更新が可能になるオープンエンロールメントシーズン(Open Enrollment)が始まります。お金に無頓着な私は、いろいろなオプションがあるにもかかわらず、何も考えずにいつも同じ保険を申し込んでいました。病気になった時に、勝手がわかっている方が慌てなくていいかな、と言う大義名分もあったのも事実。でも少し前に書いた通り、我が家は今年・来年と節約をテーマとする決意表明をいたしましたので、今回のオープンシーズンは各種プランをきっちり調べてみましたよ。

 

 

アメリカでは、健康保険は勤務する会社を通して個人でプライベートの保険に加入するのが一般的です。健康保険は大きく分けて2種類あります。PPOとHMOです。PPOは基本的にどの医者にかかることもできて、ただネットワーク内の医者だと、費用のより多くが保険によりカバーされます。HMOだとどの病気にかかっても、とりあえず主治医から始めて、そこからスペシャリストを紹介してもらう形になります。

 

ご想像通り、PPOの方が主治医を通さずに済み、お手軽感が強いので人気なのですが、月々のプレミアム(保健額)は若干HMOの方が安いので、HMOにする人もまだまだ多いです。昔はHMOの方が多かった記憶があるんだけどね。

 

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PPOにもHMOにも多くのオプションがありますが、自分がかかりたい医者や処方箋がその保険でカバーされるか、そしてそれぞれの治療でカバーされる割合の他に、最も大切なコンセプトはCopay、Deductible、Catastrophic Maxかな。

 

Copayは、医者にかかる前に、私たちが受付で必ず払わなければならない金額のこと。保険によって違いますが、私の今までの保険では普通の医者が30ドル、スペシャリストが40ドルです。低ければ低いほど、ありがたいですね。

 

Deductibleは、このDeductibleとして定められた金額に達さない限り、保険会社は保険を支払いません。たとえば700ドルのDeductibleということは、医療費が年間700ドルに達するまでは実費を支払わなければならず、そのあとで初めて決められた割合の保険が支払われ始めます。ってことはこの額は低ければ低いほどいいわけですね。でも多くの保険は、普通の病院や薬に関してはDeductibleに到達するのを待つことなく、保険が効く場合が多いです。Deductibleを待たなければいけないタイプの医療は救急、入院、手術などの重いものばかり。

 

Catastrophic Maxはこの額を超えると全額保険でカバーされるというもの。ということは、これも低ければ低いほどいいわけですね。たとえば今の私の保険は家族で11000ドル(100万円ちょっと)。

 

最近は元来のPPOやHMOに加えて、HDHPという月々のプレミアムが低く、医療にかかるコストをあらかじめ投資ファンド(HSAと言います)に貯めておけるものも人気です。雇用主によってはその投資ファンドに少し足してくれることもあるみたい。ただHigh Deductibleなので、リスクも伴います。健康で一年過ごせたらラッキー、そうじゃなかったらやばい!って感じの保険で、私みたいなノミの心臓の持ち主には向きません。このHDHPにもPPOとHMOがあります。

 

ちなみに月に支払う保健額ですが、全米の平均はひとり分だと502ドル、家族だと1403ドルが2年前の数字出そうです。高いと思いません?

 

で、今回のオープンシーズンですが、今までの保険をこの10年で初めて変えることにしました。それにより今までの保険より年間で1200ドルほど安くなるんですけど、今まではDeductibleが0だったのが700ドルになるんです。でも最悪救急に運ばれて700ドルを支払ったとしても、年間で1200ドル以上安くなっているんだから、結局まだお得なのかな、という計算。Deductibleは高くなってしまいますが、Catastrophic MaxもCopayもずっと低くなるので、なんだかんだかなり節約になるかも。

 

うーん、誰も大きな病気や怪我をしませんように!と神頼みというか、ギャンブルなアメリカの医療事情。

 

アメリカ 健康保険 医療

 

私の働く機関は福利厚生がすばらしいので、今回新しく選んだ保険は家族で入っても月に100ドルちょっとしかかからず、先ほど書いた全米平均と比べるとかなり恵まれていますね。私の周りでは月々の支払いを抑えるためにHMOやHDHPを選択する人もいるのですが、うちの会社の場合どのタイプを選んでも月々のプレミアムはさほど変わらないので、便利なPPOを選ばない理由がさほど強くありません。

 

アメリカは転職が盛んで、それでもまだまだみんなお給料だけに気を取られがちですが、福利厚生は日本よりもずっと各社で差があるので、それを忘れてはいけないというのは私の健康保険のような例もあるからです。だって全米平均の年間の保険額が17000ドルなのに、うちの会社だと1500ドルほどなわけだから、その差は年間15000ドル以上です。ということは、うちの会社と別会社から同じ給料のオファーをもらったとしたら、確実にうちの会社の方がお得だということですね。逆に夫は私の保険に入るので、転職する際にその辺の福利厚生を考慮することは必要でなく、年収アップに集中してもらっていいってこと。頑張ってくれたまえ。

 

新しい保険は今までかかっていた医者はすべてネットワーク内なので、特に大きな問題なさそうだし、あとは私たちも特に大きな病気や怪我をすることなく過ごせるといいな、ということを願うしかありません。アメリカの複雑な医療保険事情だけでも頭痛の種なのですから、それ以上の面倒はごめんなのであります。

 

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