少し前に夫が副業としてやっていたビジネスが暗礁に乗り上げた話をしました。

友達との起業はするべきでないのか?夫の起業の失敗と、そこから学ぶこと

 

ひとりでやれば成功しようが失敗しようが自分だけの問題で済みますが、そこに他人が加わればそうはいきません。家族経営でも大変なのに、他人と一緒となればそりゃ問題も起きますよね。

 

今回は企業における人材確保の難しさについて、実例と共に考えてみようと思います。

 

 

20年続けたビジネスをたたんで、シェフになった友人

 

今日、近所に住むタイ人の友達が、タイからシェフとして派遣されたという同郷の友達を連れてきてくれました。私も彼女には前回来た時に何度か会わせてもらったのですが、彼女は造園業を営む起業家でした。従業員の数は50人ほどと、ひとりでやってるにしてはそれなりの規模だったようですが、自身の健康を崩したのと、精神的な重荷に価値を見出せなかったのとで、すっぱりとそのビジネスを諦め、タイレストランをオープンするためにシェフ修行の旅に出ているとのことです。

 

従業員がいると、資金繰りが苦しかったとしても、従業員の家族のためにも給料は払い続けないとならないし、せっかく育ててもすぐに辞めてしまったりして、起業において一番のストレスだったと言っていました。

 

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マッサージサロンのオーナーの例

 

私が毎月行くマッサージサロンのオーナーも同じようなことを言っていたっけ。彼女も何人か雇っていたのだけど、従業員は権利だけ主張して、休むときは平気で休むから、こじんまりとひとりでやったほうがいいという結論に達したそうです。「入ってくるお金は減るし、休みも取れないけれど、その分ストレスがないから」と。

 

あと彼女が以前やっていたネイルサロンでは、新しく入ってきた女性がバイトの男性をそそのかし、付き合い始め、男性に入れ知恵をし始め、、、みたいな女同士のあれこれもあったみたいです。

 

人材確保&維持に失敗する要因

 

私の周りのスモールビジネスをオーナーによると、失敗例はいくつかに分けられます。

 

「重要な仕事とは?」の定義の相違

 

自分だけでビジネスを始めた場合、細々した事務作業などで、オーナーとしては猫の手も借りたいほどです。そこでなけなしのお金をはたいて人材を雇うわけですが、そこで優秀で経験豊富な人材を高いお金を出して雇いたくなるのが常。それ自体はよいのでしょうが、そういう方々はパシリ的な仕事はしたがりません。

 

前述のマッサージサロンのオーナーは、マッサージの経験が10年以上あって、パートナーとなってくれる人を採用したのに、コストコでトイレットペーパーなどの買い出しを頼んだら怒鳴られたそうです。「私はコストコに行くために雇われたんじゃない!」と。

 

私の職場は小さくありませんが、私の所属するチーム自体はとても小さいです。ですから、多岐にわたる仕事を少ない人数ですべてまかなわねばならず、「これは私のjob descriptionには書いてないわ」と辞めていく新入社員もいました。分かりますよ、経験あるビジネスアナリストとして雇われたのに、ドキュメント作成のためのグラフィックデザインなんて学びたくない気持ち。マネージャーでもオーナーでもないヒラ社員にとって、自分のキャリアの上でプラスにならないことをやるということは、個人的な損害につながるとつい考えてしまうわけです。

 

苦しくても給料は発生

 

小さな事業だと、その月の売り上げによって、自由になるお金が変化します。私の運営するショップも月によって全然違うので、それによって仕入れを調節するようにしています。ただ社員の給料となると、それは固定費用。売り上げが0だろうが、10億円だろうが、同じ額の給料が発生するわけですから、ある意味ものすごい博打ですよね。

 

うまくいっている時はいいけれど、売り上げが芳しくない時は社員の給料は重荷になります。自分ひとりだったら、その月は納豆ご飯だけで乗り切るところですが、社員さんに同じ境遇を強いるわけにはいきませんものね。

 

起業 個人事業主 人材

 

責任感の違い

 

小さな事業で経験のある人を採用する場合、自分のパートナーのような感覚で雇う場合が多いと思います。うまく行った時は一緒に喜び、失敗した時は手を取り合って助け合う理想を持って、採用を決める方も多いでしょう。ただ雇われた側が同じ気持ちだったとは限らないのが現実。どんなに忙しくてもパートさんは夕方5時にはオフィスを出るし、お掃除のおばちゃんが辞めちゃったとしてもトイレ掃除をやってくれたりはしません。それもそのはず、彼らはパートナーではなくて、あなたの従業員なのです。

 

個人事業主が人を雇う際に注意すべきこと

 

それではどうやって採用すれば、自分の右腕となってくれるような頼もしいパートナーが内定を受け取ってくれて、長続きしてくれるのか、という話ですが、それはその自身の心持ちを真摯に伝えるより他にないのではないのではないでしょうか。

 

自分のパートナーとして事業を切り盛りしてほしいこと、そのためには時に小さな仕事も担当しなければならないこと、事業主の自分はあなたに100%の信頼を置いていること、あなたがいなかったら事業は成り立たないこと。もう手持ちのカードを全てテーブルにさらけ出す以外に方法はないのだと思います。もちろん資金に余裕がある場合は別ですが、限られた資金で優秀な人材を確保するには、駆け引きをする余裕はなく、本物の右腕として頼る姿勢を見せるのが、少ない方法のひとつです。

 

いかがでしたか。個人事業主の皆さん、資金繰り同様、採用は頭痛の種ではありますが、ぜひうまく乗り切っていただきたいものです。

 

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