この夏、日本に一ヶ月のあいだ実家に滞在し、毎日聞いた愚痴があります。それは「ご飯作るのが大変」 by 母。日本に住むワーキングママの共通の悩みですね。

 

先月、日本の食文化をたたえたポストを書いたばかりな私。

アメリカのご飯がまずいのには理由があった?まとめ買い文化の影響

 

今度は逆の角度から、食文化の違いをみてみたいと思います。

 

 

私は料理を含む家事を一応そつなくこなしますが、別にものすごいパッションを持っているわけではないので、できるものはする、できないものはできない、と一線を引くことができます。それがアメリカナイズされたからなのかは分かりませんが、ちゃっかりしている私のことだから、きっと日本で暮らしていたとしてもそうしていたような気がします。でもそんなちゃっかりママは私くらいなもののようで、日本では、ご飯の支度が大変だという悩み相談はネットでもよく見かけます。そこで見かけるアドバイスも、「作り置きしておきましょう」みたいな感じで、「結局作らされるんかい!」とずっこけましたよ。

 

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まずよく見る悩みが、一汁一菜みたいな食文化があるので、献立を考えるだけでエネルギーを使うというもの。お味噌汁の中身はなににしよう、おかずはカレイの煮つけにするとして、とすると副菜はほうれん草のおひたしじゃさっぱりしすぎで物足りないか、野菜炒めでも作ろうかな。あ、漬物切らしてた。待って、でもまずお米洗って、ご飯のスイッチ入れなくちゃ。

 

いやいや、これを毎日しているみなさん、お疲れさまです!そりゃ、献立考えるのに、胃をいためるのも分かる気がします。作るのももちろん大変だけど、献立考えて、その買い出しに行くだけで、フルタイムジョブって感じ。

 

これを働きながら、育児も家事もやって、しかもだんなさんは残業ばかりで、ってパターンだとしたら、相当な重荷でしょう。ここまでして、一汁一菜食べなきゃダメなのかな。

 

それでも、日本のご飯のしたくは昔に比べればかなり楽になったと思います。食洗機などの発達ももちろんありますが、何も考えずに一緒に混ぜて炒めればいいだけのソースもたくさんあるし、お肉やお魚もすでにそういうソースにマリネートしてあるものも多く見かけました。そしてそういうのがとてもおいしくて、スーパーにあるすべてのソースを試食してみたかったです(笑)。

 

ただ一番問題になっているのは、その「毎日ご飯を作らなきゃいけない」という呪縛ではないかと・・・。

 

「毎日ご飯作らないわけにはいかない」。「三つ子の魂って言うくらいだから、幼子預けて働きに出るなんてとんでもない」。「お掃除の人雇ってるなんて、日本じゃ聞いたことないよ」。

 

もちろんねー、こういうチクリ系のアドバイスって、たいてい理にかなったことであって、できるんだったら実践したほうがいいに決まってるんだけど、精神衛生上よくないと思ったら、もしくは自分には異なる優先順位があると思ったら、フレキシブルに対応していいと思うのです。もちろん家族に対する責任はあるから、子供を完全に放任するのはよくないけれど、バランスのとれたママのことを子供たちはわかってくれるもの。

 

私が今住む新興住宅地は、8年前に引っ越してきた当初は渋滞もあまりなく、通勤も1時間くらいで夕方5時すぎには家についていました。だから仕事から帰宅後子供たちの宿題を見ながら、洗濯機をまわして、ご飯の支度、というのは、大変であったけれど、無理ではありませんでした。ただそれから8年ちょっとが経ち、いつの間にか渋滞が大問題になってしまったこのエリア。週に3日しか通勤しない私ですが、オフィスを3時40分に出て、子供たちをアフタースクールからピックアップして、家に着くのが6時40分。片道3時間通勤ですよ!

 

それでも日本人としての呪縛にかかっている私は、ものすごい形相で、夫と子供に当り散らしながら怒鳴り散らしながら、ご飯を作り続けました。みんなにご飯を食べさせているあいだ、自分はキッチンに立ったままご飯をワインとともに流し込み、翌日のお弁当を作って、合間に洗濯機を回して。もうこの時点で、作るのも食べるのも、家族みんなの義務感みたいになってて、誰も楽しくない。

 

アメリカ ダイエット

 

そこで夫と相談して出した決断は、通勤のある週3日はご飯は作らない、ということ。私たち家族にとって、私が仕事をして、経済面での安定をはかることは、毎日ご飯を作ることよりも優先されるべきだ、という結論でした。

 

ご飯を作れない3日間は、残り物を食べたり、簡単にお味噌汁と納豆ご飯にしたり、もしくは外食したり、いろいろ工夫したいと思います。夫がたまに早く帰れる日があるので、そういう日は彼でも作れるカレーとかバーベキューを担当してもらいます。

 

私のアメリカ人の友人はmuncheryという会社の、手作りご飯のデリバリーサービスを利用しています。

 

munchery

 

一食8ドルだそうで、とてもおいしいと喜んでいました。こういうのを利用する手もありますね。

 

まぁ、こういうのをね、日本に住むおばあちゃんとかに言ったら、「こういうのはよくない」とたしなめられるのでしょうが、残念ながら時代はおばあちゃんの生きた頃とは変化しました。だんなさんのお給料だけで生きていくのは不安が多い時代だし、私の場合はレイオフなんかもあたりまえなお国柄ですからね。

 

一汁一菜も、小鉢文化もすばらしいし、私もできれば恩恵を受けたいし、子供たちにも毎日経験させてあげたいところ。でもそれは私にとっては選択肢であって、義務にはしないことに決めました。そういうフレキシビリティがあるからこそ、時間と心の余裕が手に入り、それが家族にとってポジティブな影響をもたらすと信じている私と夫なのです。

 

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