先日も書きましたが、この夏は東北一周の旅に出ることにしました。旅の醍醐味は計画をたてる段階から始まりますね。その土地の観光情報を見ているだけでワクワク。実際行かなくてもいいくらい既に旅を満喫しています。

今年の旅のテーマは東北!東北がアツすぎる!

 

実は私は母方の親戚が東北地方は山形県にいるのです。個人的な付き合いは祖父母が亡くなった段階でなくなりましたが、子供の頃毎年訪れていたこともあり、ちょっとした思い入れがあることも確か。でもその感情はいいことも悪いこともあったってことを、東北旅行の計画を立てるにつれて、思い出してきました。

 

 

子供の頃は夏休みに山形県を訪れていたこともあり、夏休みの楽しい思い出の一環として、しばらくの間、特に子供の頃は、よい部分しか覚えていませんでした。自然が多くて、家も大きくて、道路が広くて、でも駅前までバスで行けば自分が住む地元の駅よりもずっと発展していて、一箇所で多くの要素がある魅力的な場所だったんです。

 

「あれ?」と初めて思ったのが、祖父が亡くなったときのお葬式。そのときはもうアメリカに移住してしばらく経っていたこともあり、家のことも分からず、ただ祖父を看取ったショックでぼーっとしていました。でも田舎なので、お葬式は無駄に大げさで、多くの親戚(私が知っている人はいないけど)が入れ替わり立ち替わり入っていました。そのときも勝手が分からずぼーっとしていたところ、親戚のおじさん(おばあちゃんの妹の旦那さん、みたいな人)に、「ぼーっとしてないで、女なんだから、お茶でも入れろ」と強めの口調(方言なので、強めに聞こえるのです)で言われてしまいました。

 

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・・・いやさ、お茶ほしいなら自分で入れればいいんでないかい?勝手が分かってるあなたが皆さんに入れて差し上げたら?なに、その無意味な男尊女卑?

 

そのあと、孫代表の挨拶を決めることになったんです。でも長男のほうの長女が海外出張で欠席だったので、必然的にもうひとりの長女である私が代表になる、ということになったのですが、そこでも別のジジイ、失礼、親戚のおじさんが一言。「おい、大卒のほうに読ませろよ。」と。

 

・・・なに、その無駄な学歴差別?私は慶應は出ていないけれど、アメリカの大学は出ていますよ?いやいや、そういう問題じゃなくて、そういう無駄な「こうあるべき」が田舎のほうが強くてめんどくさかったんだってことを、改めて思い出す結果となりました。

 

のどかで、人が温和で、キラキラ輝いていた田舎が、「ああ、田舎ってそういうところがあったよね」と、自分の地元を思い出す結果となったのでした。これが私が日本を出た理由だったんだ、と、おじいちゃんのお葬式で再認識させられるという・・・。

 

話は少し変わりますが、私の身近に、日本に住んだことのあるアメリカ人が、ふたりいます。ひとりは日系アメリカ人で、両親のルーツを探したいということで日本に移り住みましたが、数年でギブアップ。もうひとりは日本人の旦那さんと結婚したアメリカ人(白人)の奥さんで、彼女も5、6年で日本の暮らしが耐えきれなくなり、アメリカに家族で戻って来ました。

 

彼女たちが日本で苦労したことは共通していて、「女たるもの」に順応できなかったということ。「女なんだから料理がまったくできないってありえないだろう」「女なんだから物言いに気をつけないと」「女なんだから言われなくてもお茶くらい入れないと」と、そういう暗黙の了解が分からなかったし、結局賛同もできなかったと、言っていました。ふたりともけっこうな田舎に住んでいたし、年齢が若かったってのも大きかったと思います。

 

分かるな〜。私も若気の至りとは言え、そういうめんどくささがイヤで、日本を飛び出したワケですから。

 

日本 男尊女卑 アメリカ

 

でも今となって分かるのが、もともとはいい理由があって、そういう文化が生まれたと思うんです。たとえば、イスラム教の同僚曰く、イスラム圏で女性がスカーフを巻くのは悪い男たちによるトラブルに巻き込まれないためだし、重婚が許されているのは戦争による未亡人を救うためだったそうです。それが理由はなくなったにも関わらず、習慣だけが残ってしまったワケですね。日本のちょっとした男尊女卑文化もそういう類なんだろうな、と思います。

 

でも時代は変わりました。女性も社会進出をする必要が出て来た現代で、そんな習慣だけ闇雲に押し付けられても迷惑。その辺の判断は自分たちでするんで、押し付けなくてもけっこうですよ。

 

数日前にあった消防車でうどん屋さんに乗り付けて、それを写真に取られて炎上した事件も、なんだかな、と思いました。

 

うどん店に消防車で乗り付けて口頭注意 「問題あるの?」ネットで意見紛糾

 

仕事の合間のランチタイムにどうしても時間がなくて、ランチを食べただけの話だそうですね。別によくないですか?「うどん屋さんに何かあったのかと客に思われて、うどん屋の迷惑になるだろ!」と言われているようですが、あんた、うどん屋じゃないでしょ?以前このブログでも書きましたが、「こうあるべき」の押し付けがひどいんですよ、日本は。消防で働いてもらえるだけでありがたいと思うんですけど。以前も似たことを書いたことがあります。

正義を貫くことと、正義を他人に期待すること

 

長くなりましたが、今回の東北旅行で、在米20年近くなる私がどういうことを思い出し、どういう心境になるのか、自分でも楽しみです。

 

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