先ほど「The Birth of Sake」というドキュメンタリーを観ました。「Jiro Dream of Sushi」(邦題:二郎は鮨の夢を見る)と似たような感じの映画で、とてもよかった〜。日本の静かな田舎の風景も、真剣に取り組む日本人の働く姿も、よく映されていました。

 

映画まで作られることから分かるとおり、アメリカで日本酒はかなり市民権を得ています。寿司の映画と思ったら、次は日本酒ですから寿司くらいの知名度ということでしょう。アルコールの中では日本酒がいちばん好きな私にとって、ありがたい話です。

 

 

映画の話に戻ると、The Birth of Sakeは石川県にある吉田酒造店の手取川ブランドを製造する職人たちの暮らしに密着したドキュメンタリーです。日系アメリカ人の監督エリック・シライによって収録されました。酒造りは10月から半年間、蔵人たちが共同生活を送りながら24時間体制で厳しい作業を送る様子を見ることができます。そんなふうな真剣勝負で作られたお酒に、ますます感謝の念でいっぱいになりますね。

 

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先月には地元のスーパーで日本酒テイスティングのイベントがあったんです。大関のアメリカ支社が主催したイベントだったのですが、カリフォルニアやニューヨークのど真ん中ならまだしも、こんな田舎まで来てくれて、しかもけっこうな参加者で賑わうというのは、驚きました。

 

私は日本の陶磁器や他の伝統工芸品を海外に向けて販売するビジネスを展開しているのですが(SAKURA The Art of Living)、日本の陶器というとお茶器のイメージでそちらを多く展開していたのですが、徳利とお猪口のセットもなかなか健闘しています。お酒についての質問も時々いただきますから、冒頭にも書いた通り、日本酒が市民権を得てきた証拠でしょう。

 

日本酒というと、昔は多くのアメリカ人は熱燗を想像したものです。ホットサケが飲みたい、というアメリカ人の友達によく家に招待して熱燗を振る舞って、酔っぱらわせたものでした。でも最近は多くの銘柄が輸入されるようになり、冷酒でいただいても美味しいものがたくさん手に入ります。

 

日本酒 アメリカ

 

アメリカで作られる日本酒、Ozeki SakeMomokawa(SakeOneという会社)は昔から人気です。でも日本からの日本酒も最近では韓国スーパーなどにも見られるようになって、日本で人気の獺祭も久保田も八海山もありますよ。でもMomokawaとかけっこう頑張っていて、下手すると日本で作られている日本酒よりも飲みやすくて分かりやすくて美味しいので、アメリカではこちらの方が人気が続くかもしれません。アメリカ産日本酒っていうと怪しい響きですが、けっこう美味しいんですよ。

 

本来日本酒は、温度・湿度・容器などによって印象が変わり、その奥深さが日本人には人気で、私たちはその奥深さやめんどくささを楽しむわけですが、アメリカでは少しマーケティングを変えたほうがいいかもしれませんね。

 

例えばアメリカ人は分かりやすい味が好きです。ピザとかフライドチキンとかね(笑)。同様に時短に命をかける人たちですから、私のショップでも「食洗機には入れちゃいけないけど、歴史が感じられる器」とか絶対に売れないわけです。徳利とお猪口のセットは食洗機に入れちゃダメ、というと、皆さんインテリアの一部にしちゃいます。歴史と伝統が感じられる美しさで、食洗機もオッケーっていう商品があったら、ぜひ教えてください。ラインナップに加えなきゃ。

 

あとアメリカのマーケットにさらに日本酒を浸透させるには若者を取り込むことかな。テイスティングイベントなどでも大都会ならまだしも、田舎だとおじさまたちがほとんどです。ビールやワインよりも高級だからってのもあるんだろうけど、健康にもいい、みたいな利点も掲げて、若者層にもアピールしていくといいかも。あとどうしてもクセがあって、分かりやすい味が好きな典型的なアメリカ人は尻込みすることがあるので、Momokawaみたく、いやそれ以上に、さらさらっと飲みやすい日本酒があると、very first sakeとしてとっつきやすいかもしれません。

 

うーん、今夜は美味しい日本酒飲みたくなってきた〜。

 

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