次女のクラスの先生との面談に行ってきました。教室での様子など、特に目新しいことのない面談でしたが、その際に先生がクラスで今年から導入しているという、Notice & Noteという読書の方法がなかなか良さそうで、大人である私たちにも役立ちそうなので、ここでご紹介することにしました。これに従えば、フィクションでもノンフィクションでも本から学べる知識や論理的思考を、そのあとの人生で最大限に利用できそうで、私もさっそく自分の読書時間に導入しています。

 

 

Notice & Noteとは?

 

2人の元教師によって考案された、読書方法です。要は、読み進めるうちに、その書籍における要所を見つけ出す作業がNoticeです。その要所とは、そこから何かが言及されている、何かが推測できる、箇所です。それは多くの本で、共通の性質があるそうです。そのような要所をここではsignpost (サインポスト)と呼びます。サインポストの特徴は3つ。

 

  1. サインポストは目立ち、周りの表現よりも何かを訴えかける
  2. サインポストは多くの書籍で見受けられる
  3. 読者に問いの答えを理解するため、その書籍の内容を理解することに対する手助けとなる

 

そのようなサインポストに遭遇するたびに一旦読むのをストップし、自分自身にそれが何を意味するのかを問いかけることにより、物語の理解度を深めるのが狙いです。

 

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サインポストの6つのカテゴリー

 

サインポスト(要所)は6種類に分けられます。

 

Contrasts and Contradictions(比較と矛盾)

 

登場人物の性格や、それとは相異なる行動に気づきます。なぜ登場人物はそのような行動をとるのかを考えます。そこから言及されるべきものや、葛藤などが読んで取れます。

 

Words of the Wiser(重要なアドバイス)

 

ここでの人生のための教訓は何か、それがどう登場人物に影響を与えるかを考えます。その教訓が、この書籍でのメインテーマということでしょう。

 

Aha Moment(登場人物が何かを理解した瞬間)

 

その理解とは何か、そしてそれが今後どう影響するかを考えます。その理解が問題だった場合、葛藤が生じるし、人生のレッスンだった場合、テーマについて考えさせられるはずです。

 

Again and Again(繰り返し)

 

単語や表現、状況が繰り返し出てくる場合、それがどうして何度も出てくるのかを考えます。その答えが、本のメインテーマや葛藤が何であるかを伝えるし、今後物語がどう展開していくかの手がかりになることもあります。

 

本 読み方

 

Memory Moment(記憶)

 

著者が登場人物の行動を一旦止め、記憶について言及した場合、どうしてこの記憶が重要であるのかを考えます。その答えは、その本のメインテーマや葛藤が何であるのかを伝え、今後の物語展開を予想させます。

 

Tough Questions(難しい質問)

 

登場人物が難しい質問を自身に投げかけた場合、この質問について自分の答えは何なのかを考えます。答えは登場人物の葛藤をあらわにし、今後物語がどう展開していくのかを予測するヒントとなります。

 

Notice & Noteの効果

 

理解度が深まることは最初にお伝えしましたが、読書に対する興奮度を高めることも目的です。現代では、紙の本ではなく、Kindleやスマホで読書をする方々も増えましたが、そうするとどうしても読み方が浅くなる傾向があると警告するリサーチも存在します。だからこそなんとなく読み進めるのではなく、登場人物や著者の意図に注意を払いながら読むことにより、読書が人生をかけて行える学びの行動であると理解し、その基礎を学校で学ぶことができるようになるのが狙いです。

 

ノンフィクションの場合

 

上記であげた6つのカテゴリーは小説などのフィクション向けですが、ノンフィクション向けだと少しカテゴリーが変わってきます。

 

  1. Contrasts & Contradictions
  2. Absolute & Extreme Language
  3. Numbers & Stats
  4. Quoted Words
  5. Word Gap

 

何か驚かされるはあったか、著者が内容についてのあなたの知識をどのレベルだと考えて話を進めているか、あなたの理解に何か変化があったか、などが要点となる質問だそうです。

 

出典:Notice & Note Strategies for Close Reading

 

子供たちの通うアメリカの学校を見ていると、日本の学校教育は、学習指導要領などを見たり自分が経験した限りではありますが、どうしても「なぜ」の部分が少ないのが気になります。考えるよりも、最初から教えてもらうことが前提になっているんですよね。社会に出てから必要なスキルのひとつに、そうやって学んだ後に「なぜ」を突き詰めるプロセスをたどれることがあると思います。そのためにも子供たちにも、そして自分自身もグローバルな環境で生きていくために強化しないといけない部分だな、と改めて考えました。

 

子供たちと一緒に、この読書法に挑戦してみます。

 

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