同じ社内なのに、別の部署とか別のフロアに行くと、やり方も空気もまったく違って見えることってありますよね。どうしてそんなことが起こるのか、考えたことがありますか。風通しのいい部署だと、そこに一歩入っただけでそれを感じることがあるし、もちろん逆も然り。怨念みたいなのが渦巻く部署からは、どす黒い煙が立っているようです。あとただ単に、この部署はかわいい子が多いな、とか、不純な動機も持つ方もいるかもしれません。

 

 

イケメンマネージャーとの出会い

 

最近、私の部署の柱のひとつだった仕事が別部署に移動することが決まりました。そのために新部署の方々とやりとりをすることが増えたのですが、その新部署のマネージャーが無駄にイケメン。ミーティングの前に自然とリップ塗り直しちゃうんですけど、どうしたらいいですか。

 

でね、そのマネージャーがものすごくデキる系・意識高い系で、いろんなことにおいてものすごくきっちりしているんです。サブジェクトエリアごとに細かい書類を締め切り付きでリクエストしてきて、その締め切りの3日前にリマインダー、前日にリマインダー、当日に催促、それ以降は毎日のように督促状、じゃなかった、メールと電話がきます。私も仕事に関しては細かいほうですが、今の部署はとにかく人が足りなくて、マネージメントがいい加減なので、細かく仕事をする癖が抜けかけていたところなので、そんな細かいイケメンマネージャーが新鮮。

 

・・・いや、ウソつきました。ごめん、やっぱり結婚はできない。重箱の隅つつくような人とは人生を共に歩めないの。

 

新部署は、私のいる部署と違って、PMO(プロジェクトマネージメントオフィス)も強いので、すべてがオーガナイズされていて、しっかり順序立てて、仕事を進めるんだろうな。まぁ、でもクライアントの立場からすると、うちの部署と、その部署の中間くらいが仕事しやすいはず。

 

スポンサーリンク

 

部署ごとで仕事のやり方が異なる理由と対処法

 

部署ごとで仕事のやり方が異なるのには、大きく分けて4つの理由があります。そしてその理由に応じて、対処法も異なってくるので、気をつけなければなりません。

 

やってる人が違うから

 

部署ごとの違いというときに、多くの場合はそこにいる人のやり方の違いを意味しますよね。人間ですから、性格も容姿も仕事の進め方も違います。仕事の進め方、というと幅広いですが、コミュニケーションの仕方、部下の教育の仕方、クライアントとの距離感、複数のプロジェクトのオーガナイズの仕方などなど、多くの分野があり、それぞれに違いが生まれるわけですから、それが部署全体となれば、それはそれは大きな異なりを見せるでしょう。

 

一番の対処法は、部署ではなく、そこで一緒に働く人のことを理解することです。英語に、put yourself in his/her shoesという表現があります。彼・彼女の立場で考える、という意味ですね。独特のやり方に戸惑っても、どうしてこの人はこんな風な行動に出るんだろう、とその人の先にあることを考えると、自分だったらどうして欲しいかという観点から物事を見るようになり、それに対して感謝されることになるでしょう。これは少し前に読んだ、7つの習慣のひとつでもありました。

7つの習慣 (原題: The 7 Habits of Highly Effective People)

 

 

予算が違うから

 

私は会計システムを担当しているのでよく分かるのですが、同じ社内でも部署ごとによって予算が大きく異なります。予算の差が反映されるのは、あなたのお給料だけではありません。もっと大切なことに、その部署が雇える人材、ひとつのプロジェクトに費やせる時間、人事評価(何人に昇進を与えられるか)など、大きな差が出てくるのです。たとえば、予算が少なくて人が少ない部署は忙しくて慌ただしくなるし、逆に人が多い部署は分業化が進みすぎて、コミュニケーションの問題が起こりがちということもあります。

 

私がいる部署は、別名をケチ部署と私は呼んでいるのですが、隣の部署と比べると会議室の様相さえケチさが見て取れるんですよ。隣の部署はファイナンス系を取り扱うだけあって予算が多く、会議室の家具がずっしりとした高級な机とひじ掛け椅子が置かれていて、壁もしっかり落ち着いた感じにペイントされています。反対に私の部署と言えば、会議室のテーブルはプラスチックだし、椅子がパイプ椅子ちっくな会議室まであるんですよ。もちろん壁をペイントすることもなく、病院みたいな真っ白だし、ホワイトボードのペンさえインクがないことがほとんど!ケチ!

 

対処法は、予算が必要な理由を上層部に伝えるほかありません。ただ単に「もっと予算をくれ」と直談判しに行っても思い通りにはならないので、まずは予算が増えると会社全体にとってどういう利益に結びつくのかの強い理由づけ、そして細かくプロジェクトにかかる時間や人材の比較を説明しなければなりません。

 

歴史が違うから

 

それぞれの部署には、昔から受け継がれたやり方があります。その名残が必ずあるものなので、同時に設立された部署でも、自然とそれぞれで進む方向ややり方が分かれてくるのです。

 

私の部署では、私が配属されるまで、データ解析はエクセルを使っていました。私がanalytics(リポートによるデータ分析)の専門家としてやってきた当初は、猛反対にあったものです。エクセルで充分幸せなのに、新しいシステムなんて導入しなくていい、と特にジジイ達、失礼、年配の職員たちが難色を示しました。イケメンマネージャーのいる新部署では、何年も前からエクセルなんて主力でなくなっていたというのに・・・。

 

こういう場合の対処法ですが、段階的に変化を取り入れるのがベストです。最初は「このシステムにログインをして情報を入力してレポートを開くけれど、それからはエクセルにデータを落としてそこで解析すればいいから」という風に、ジジイ達を騙しました。それから「でもね、エクセル使わずに、このレポートを使えば、いろんな手間が省けるし、新しいこともできるよ」と少しずつアプローチをして、今ではみなさん喜んで私のレポートを使っています。

 

外資系 アメリカ 部署

 

お客さんが違うから

 

どの部署にもお客さんはいます。営業なら分かるけど、総務とか人事は?と思う方もいらっしゃいますよね。総務や人事のお客さんは、社内にいる社員たちです。彼らのために仕事をして、その対価をもらっているわけですから。

 

会社というものはお金を払ってくれるお客さんありきですから、どうしてもどんなお客さんをサポートしているかで、仕事内容はもちろん、プロジェクトの進め方も大きく変わってきます。たとえば私は今はインターナル(社内)のお客さん(ファイナンシャル部門の人たち)のためのデータ解析をしていますが、今の職場にくる前はコンサルタントとして、多くの企業に出向いてサポートをしていました。今の社内のお客さんもなかなか扱いが難しくて苦労させられますが、まったく別企業のお客さんと比べれば、全然楽チンです。だから職場の雰囲気も柔らかいし、仕事の進め方も、私の目から見ると、どうしても甘い部分があるな、という印象。

 

対処法ですが、本当に嫌だったら部署を変わるくらいの必要性がある大きな違いですから、あまりないのが現実です。ただどうしてもやり方を変えたいのだったら、率先して行動で自分が正しいと信じるやり方を進め、そこからのメリットを証明し、自分がロールモデルとなって周りに影響を与えるしかないのかな。私も、今のなあなあだった部署で、少しばかりの秩序を持ち込みましたが、実際に実践をして、秩序を持つことによりみんなの得になると、少しずつ分かってもらいました。

 

まとめ

 

部署ごとで仕事の進め方が違う4つの理由と、その対処法について、説明しました。部署ごとの違いそのものが悪いということはありませんが、それにより不利益を被ると判断した場合は、ぜひそれぞれの対処法を参考にしてみてください。

 

スポンサーリンク