重いスーツケースを持ち上げて痛めてしまった腰がまだよくならないので、カイロ、そしてタイマッサージに行ってきました。カイロもマッサージも行きつけのお店の人にやってもらうのですが、ほんと〜に生き返る!夫と結婚したことに後悔はないし、それなりに幸せなんだけど、時々マッサージ師とかと結婚したら毎日マッサージしてもらえるのかな、なんて妄想したりします。・・・欲求不満か!

 

タイマッサージを指名してお願いするのは、日本でタイマッサージの仕事をしていたカニカさんか、タイで17年間マッサージサロンをやっていたペンさんと決めています。ふたりともとっても上手だけど、やり方が多少違うので、その時の気分によって。今日は優しめのマッサージをしてくれるペンさんを指名しました。そのペンさん、仲良くなってから打ち明けてくれたのが、ペンさんたちが働くタイマッサージサロンがブラックだと言うこと。

 

 

カニカさんやペンさんは数年の期間限定のビザでアメリカに来て働いています。カニカさんはもうその期限が切れるのでこの夏にはタイに帰ってしまいます。うわーん、悲しい!

 

カニカさんもペンさんもタイの北部の田舎町チェンライから出稼ぎに来ていて、タイの家族の元へ仕送りをしています。ただどうしてもアメリカでの生活費が高くて、仕送りも大変だとこぼします。彼女たちは朝の10時から夜9時までマッサージをし、最後1時間サロンの清掃もしなければならず、家に着くのは11時近く。これを週に6日繰り返します。そしてお給料は月に1500ドル。そこからクソ高い税金を引かれ、さらにはアパート代や交通費を支払うので、手元にはあまり残らないと言います。ブラックだなぁ。

 

私も日本で短大を卒業して新卒で働いていた頃の月給は16万円弱だったのを覚えています。でも私は実家暮らしだったから金銭面で助かっていたし、週休2日だったけれど、それでも割りに合わないと感じながら働いていました。同じようなお給料を生活費の高いアメリカでもらうと言うことはかなり厳しい生活なんじゃないかな。

 

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彼女たちが決定的に弱いのが、どこでも働けるビザがないことと、英語が得意でないことと、ツテがないこと。マッサージサロンのオーナーがやりたい放題でも、立ち向かう術を持っていません。弱みがあると、その弱みにつけ込む人がいるのは世の常ですから。

 

数週間前、子供たちが日本へ発つ前に多くの病院で健康診断やらアレルギー検査やらをしました。日本に行く前にやる必要があることだったので、忙しく連れ回っていていて、でもそんな病院回りもあとひとつで終わりだと思っていた最終日、日本出発の2日前のこと、病院から電話があったんです。「明日の午後病院を閉めようと思うので、明日じゃなくてそれ以降の別の日にきてくれないかしら?」と。・・・いやぁ、無理だよね?むかっとする気持ちをおさえて、明後日には国外に出ることを告げると、「しょうがないわね。特別に今日の午後にきてもいいわよ」と言われました。あざーす!助かりましたー!・・・って、おい!なんで君がいいことやってあげた、みたいな縮図になってんの。

 

この一部始終を聞いていて不安そうにしている次女に私は言いました。「ママにはどうしても今日か明日中には病院に行って健康診断を終わらせたいって弱みがあるでしょ?弱みがあると、相手が間違っていると思っても我慢してお礼を言ったり謝ったりしなきゃいけないときがあるの。これがもし病気にでもなったらもっとひどい弱みになるよね?だから〇〇は今からいっぱいお勉強や良い経験をして、パワーを持って。パワーを持って人生のオプションを増やしてね。」と。

 

アメリカ 弱み 外資

 

前述のカニカさんとペンさんの例だって、考えてみてください。ふたりが英語ができなくてもお金がたくさんあったら?お金がなくてもオバマ大統領みたいな説得力とカリスマ性があったら?どっかの現大統領だって、もしパパからもらったお金がなかったら今頃どうなっていたと思いますか?手持ちのカードを増やすことの大切さ、分かりますよね。

 

仲のいい同僚のジェフリーは常に大学のクラスを取ったり、ただで友達のビジネスのためのITサポートなんかをしています。うちのオフィスは政治的なドラマが多く、心を無にして仕事をすればそれなりに快適に働けるのですが、正しいことをしようと頑張ると出る杭は打たれるし、得をしません。だからみんなおとなしく黙っている中で、ジェフリーは、「間違っていることは間違っていると言いたいし、もしそのせいでクビになったらすぐに仕事が見つかるから別にいいよ」と笑います。そりゃそうですよ。仕事外でこんなに経験を積んでいるんですから、業界内では引く手数多だろうし、上司に意見するのも怖くないでしょうよ。これがジェフリーのパワー。逆の多くの公務員が現状の仕事に満足してしまって、徐々にスキル不足になってしまうのは、弱みを増やすと言うこと。職場でどんなに間違ったことが行われようとも、我慢する機会が増える一方です。

 

弱みを握られたくない、パワーを持っていたい、なんてことを考え続けてストレス溜めるなんてしたくないのが本音。でも今の世の中では、残念ながらパワーを持たないことがもっとストレスの溜まる環境に追いやられる要因になることも多いので、やはり時々自分のおかれた環境と手持ちのカードを客観的に判断して、手持ちのカードを持つ準備を常に念頭に置いておかなきゃと思います。

 

最高の気持ちよかったタイマッサージ。頑張るペンさんのために30%(相場は20%)のチップを渡した帰り道にそんなことを考えたのでした。

 

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