外向型で積極的な人が仕事でも学校でももてはやされるアメリカにおいて、この本は画期的でした。これまでのアメリカ人の価値観が完全にくつがえされ、それが支持を得たのですから、よく考えるとすごい本ですよね。予想通り、素晴らしい本で、ここ最近で読んだ中で1番よかったかも〜。私みたいなコミュ障でも、自信を持って生きるきっかけになりました。

 

 

著者について

 

著者のスーザン・ケイン氏は本人曰く内向型の性格の持ち主で、それでもウォール街で活躍する弁護士として活躍していました。内向型だからこそ直面する、外向型のクライアントや弁護士の中で、持ち前の性格を生かせることを発見した彼女。そこから同様の悩みを持つ人のために、ライターとしてセカンドキャリアを歩むようになりました。

 

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外向型と内向型の違い

 

内向型は深い思考や感情に引き込まれ熟考し、外向型は外部の人々やアクティビティに引き込まれます。内向型は何か事件が起こるたびにその意味を探り、外向型は事件そのものに関わろうとします。内向型はひとりでいることによってエネルギーを取り戻し、外向型は社交の機会が少ないとエネルギーが必要と感じます。

 

いや〜、私は間違いなく内向型ですね。

 

カリスマ的リーダーの神話

 

現代社会では意見を積極的に述べる人ほど注目を集めます。研究によると、お互いを知らないふたりが電話で会話をした際、よく喋った方が知的でカッコよく好感があると見なされたそうです。

 

著者によれば、内向型もリーダーとしてふさわしいそうです。内向型のすぐれた点は、周りの意見を聞き、会話に対する独占欲がないので、周りのいい意見を見極め実現する力があるのです。スーザン氏によると、ビル・ゲイツやアル・ゴア、ガンジーも内向型だと分析しています。

 

スーザン・ケイン 内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

 

共同作業が創造性を殺すとき/新集団思考の登場と単独作業のパワー

 

内向型はひとりで働くのを好み、その単独作業がイノベーションへの第一歩となります。単独作業をすることによって、チャレンジングな部分へ直接挑むことができるのです。

 

その他の新集団思考の観点として、マルチタスキングとチームメートからのプレッシャーが心理学者によると効率的でないこと、グループは小さい方がいいことなどが挙げられています。効率的なチームにするためには、内向型と外向型の人間がうまく組み合わせることが大切です。

 

生まれ持った気質を超える

 

大人になって性格を変えることはできますが、生まれ持った気質が消えることはありません。それはゴムのようなもので、いくら伸ばしたところでそれには限度があるのです。

 

それでも内向型は外向型のように振る舞うことができます。それは特に愛する人のためだとか、自分がその価値があると信じたときに、その能力を発揮できます。ただそれには限度があって、度が過ぎると、ふとした瞬間にボディーランゲージから内向型の一面が出てしまったりします。ネガティブな感情を押し殺そうとすると、人は予想しない場面でそれが出てしまうことがあるので注意です。

 

大切なのは自分の居場所を見つけること。あなたの知的好奇心を刺激できるような場所を見つける勇気です。

 

内向型と外交型の考え方

 

大きな違いは外向型は報酬を追い求めること。それは昇進かもしれないし、宝くじかもしれないし、はたまた夜友達と飲み歩くことかもしれません。内向型は逆に危険なサインに注意を払おうとします。内向型は計画を立てるのが好きで思慮深く、外向型はすぐそばにある利益を追求する傾向にあります。

 

著者は、ウォール街が大損したのは外向型たちの急ぎすぎた利益追求と、内向型たちの勧告に注意を払わなかったためだと言っています。

 

外向型が得意とするのは時間的・社会的なプレッシャーがある場面で、マルチタスキングを行わなければならないタイプの仕事。逆に内向型は物事を注意深く考え、行動する前に熟考し、正確に作業を進めるタイプの仕事を得意とします。

 

内向型な子供の特性を磨く

 

内向型の子供には新しい人間関係や環境を少しずつ慣らせるようにしましょう。たとえうまくいかなくても、彼らの限度に敬意を払うことが1番大切です。決して急がせてはいけません。グループ活動に関しては、小さなグループでがベスト。専門家曰く、人前での発表でネガティブな経験をした子どもは、それを一生引きずることになるそうなので、注意が必要です。

 

また彼らを「シャイ」と呼ぶのは禁物です。そうすることによって、彼らは自分自身にそのラベルをくっつけてしまいます。

 

アメリカの学校は外向型のための環境です。内向型は単独作業がしやすいような、異なる環境が必要なのです。その環境とは個人的興味や単独作業もしくは小さなグループでの作業を賞賛する、親切や思慮深い態度に価値を置く、内向型生徒の扱いに慣れている教師を育てる、などが挙げられます。

 

まとめ

 

アメリカ人は明るくてどこでも人前で意見を述べられる印象がありますが、実際私の周りにも内向型はけっこういます。というか、私みたいな超内向型の周りに集まるのは、同じような感じの友達&同僚が多いです。そんな私たち内向型にとって朗報な研究がなされた本でした。

 

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