スティーブン・コヴィー氏のあまりにも有名過ぎる著書をとうとう読み終えました。あまりに有名すぎて毛嫌いしていたワケですが、Kindleの読み放題に入っていたので、今回着手しました。この書籍は44カ国語で翻訳され、37万部の売り上げが累計されているそうですから、そこまで読まれるには理由があるのでしょうからね。

 

 

7つの習慣を話す前に、習慣とは知識、能力、そして希望が3つ合わさって初めて成り立つものです。どれが欠けてもいけません。

 

Self Mastery(依存から自立へ)

 

最初の3つの法則は自分自身が自立するためへのステップです。

 

Be Proactive(主体的になる)

 

これはビジネスの世界ではよく聞く単語なので、仕事上で英語を使いたい場合は覚えておいて損はありません。Reactive(反応的)の対義語として使われます。起こることを他人や環境のせいにするのではなく、率先して自らの人生を切り開いていくことが大切だと著者は説きます。自分の外の環境からの影響に支配されるのではなく、逆に内面から外側へ影響を与えることが最初の一歩です。

 

仕事が上手くいかないのは上司のせいでも会社のせいでもなく、「あなたが何をできるか」に焦点を当てた時に、自ずと道が見えてくるものです。

 

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Begin with the End in Mind(終わりを思い描くことから始める)

 

著者は、自分のお葬式で、周りの家族や友人があなたをどのように言及するかを考えた時に、自分が最終的にあるべき姿が見えてくると言います。あなたの最終目的地はどこですか、という問いかけを、架空のシナリオを作ることで、章の最初に私たちに考えさせるのが、とても分かりやすかったです。

 

私たちの生活にはお金、仕事、所有物、遊び、友達、敵、宗教、自分、配偶者、そして家族というエリアがあります。それぞれにバランスよく時間とエネルギーを振り分けるには、まず自分なりの原則(Principle Centered Personal Mission Statement)を中心にバランスをとり、そこから長期的ゴールを考えます。

 

Put First Things First(最優先事項を優先する)

 

必要性と優先順位によって人生を管理する必要があります。2で掲げた自分なりの原則を元に、時間をバランスよく使わないといけません。

 

7つの法則で大切な概念のひとつにProduction(目標達成)とProduction Capability(目標達成能力)のバランスが挙げられます。目標を達成することはもちろん大切ですが、そのための能力を磨き続けないことには、長期にわたる効果性の発揮は期待できないということになるからです。この本でこのProductionは金の卵、Production Capabilityは金の卵を産むガチョウに喩えられて、説明されています。金の卵をもっと得ようと欲を出した農夫が金の卵を産むガチョウを殺してできる限りの金の卵を体内から取り上げようという魂胆でしたが、実際金の卵はそこにはありませんでした。そりゃそうですよね、金の卵はその都度作り出されるものなのですから。

 

仕事は重要度・緊急度において、4つに分類されます。

 

  1. 緊急で、重要なもの = 必須(例:締め切りのある仕事)
  2. 緊急ではないけど、重要なもの = 価値(例:自己啓発、人間関係)
  3. 緊急で、重要でないもの = 錯覚(例:雑用)
  4. 緊急ではなく、重要でもないもの = 無駄(例:暇つぶし)

私たちは1に時間とエネルギーを注ぎがちですが、2の重要性を忘れてはいけません。

 

公的成功

 

Think Win-Win(Win-Winを考える)

 

お互いが得をするWin-Winを模索する必要性を説いています。

 

筆者がコンサルティングを担当したとある会社の例が出ています。この会社は部署同士の連携プレイがどうしてできないのかと筆者にコンサルティングを依頼したわけですが、その目標を掲げる一方で、売り上げがナンバーワンの個人には大きな報酬を与えることが公表されています。なんと矛盾したふたつのメッセージでしょう。会社はWin-Winの行動に対して褒美を与えることを、社員に示さなければなりません。

 

この問題は私が経験した多くの会社で行われており、これを解決するには長い道のりです。協力し合うことを奨励するのは簡単ですが、そのシステムを利用してスキあらば怠けたり抜け駆けをする輩が出てくるのが常ですから。

 

7つの習慣 ビジネス

 

Seek First to Understand, Then to Be Understood(まず理解に徹し、そして理解される)

 

分かりやすいコミュニケーションを心がけ、相手を理解しようと誠心誠意聞くことが大切です。筆者曰く、これは人間関係において、一番大切な原則だそう。ただ相手のいうことを繰り返すだけではなく、相手の身になって考えるべきです。それは仕事だけでなく、家族間でも同様で、相手を助言・解釈しようとせずに、相手の目を通して相手の人生を見なければいけません。

 

Synergize(シナジーを創り出す)

 

私も今回辞書を引いた言葉です。私たちそれぞれの違いを利用することによって、より良い解決法を生み出そうというのがボトムライン。それにはこれまでの5つの習慣で培った相互的な信頼と理解が必須です。違いがあるからこそ、新しいアイデアや選択肢が生まれるのです。

 

再生、そして継続的な学び

 

Sharpen the Saw(刃を研ぐ)

 

人生には肉体、社会的情緒、精神、そして知性という4つのエリアがあり、全てにおいてバランスよく学び続けることが成功の鍵です。Production Capability(目標達成能力)を磨くための充分な時間を取らなければなりません。

 

まとめ

 

非常によくまとめられている反面、あまりに有名なためなのか、どこかで聞いたような法則ばかりで、目新しいことは特になかったかな。それでもこんな風に自己完結している法則は分かりやすくて、最初に読む数冊のビジネス書として最適だと思います。

 

私が個人的に思い出させてもらって一番感謝したのが、2つ目の「最優先事項を優先する」習慣。どうしてもそう大切ではないのに時間もエネルギーも費やしてしまう「緊急だけど重要じゃない」ことって日々驚くほど多くて、それに毎日翻弄されている気がしていたんです。たとえば通勤とか、根回しとか、どうでもいいけど怒らせたくない人へのメール対応とか、ですかね。それはもちろん完全に止めることはできないのだけど、少なくとも私の人生にとって大切ではないと心に留めておくことで、もう少し上手にバランスが取れるようになることを期待しています。

 

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