千葉県で起こった、小学3年生のベトナム国籍の女の子リンさんが殺害された事件で、やっと容疑者が捕まりました。ニュースによると容疑者男性は、同じ小学校に通うお子さんがいて、保護者会の現会長だったそうで、さらにショッキングな逮捕劇でした。

 

同じ年齢の娘がいる私からして、今回の事件の何が恐ろしいかって、避けるのが非常に難しい状況だと見受けられるから。通学路で毎朝出会う笑顔の保護者会会長から声をかけられたわけで、「知らない人についていかないように」といくら親が教えても、その会長は知らない顔じゃないんだから。しかもそこが死角なので、逃げようとしたとしても車に連れ込まれたら最後。

 

同様のことがアメリカで起こる可能性はゼロとは言い切れませんが、それでも日本よりは登下校では子供たちは守られている感があります。そこで今日は、アメリカの小学校での登下校の決まりについて、書いてみます。

 

 

まず登校時ですが、基本的に3つの方法があります。

 

  1. 家からスクールバスに乗る
  2. 親が学校まで車で送り届ける
  3. 親が学校まで徒歩で送り届ける

 

スクールバスは停留所がいくつもあって、そこまで子供たちは自分たちで歩いて行くか、親と一緒に行きます。でも小学生だと親が一緒に行く場合が多いかな。

 

2と3は親が学校まで送るという点では一緒で、家が近ければ歩いて行ってもいいし、親が出勤途中に子供を学校まで車で連れて行っても構いません。我が家の場合は、私が早朝に仕事に出てしまうため、夫が出勤途中に子供たちを学校まで送り届けます。

 

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送り届ける場合も時間はしっかり決まっていて、先生たちが待ち構えている裏門前で、先生たちに直接引き渡します。そこで知らない人がきて、「あ、その子、うちの子だから」みたいな誘拐は絶対にできない仕組みです。親以外によるお迎えは、事前申請が必要で、身分証明を提示しないといけません。

 

下校時も、基本的に登校時と同じです。でも登校時に加えて、もうひとつ選択肢が増えます。

 

  1. 学校から家近くの停留所まで、スクールバスに乗る
  2. 親が学校まで、車でお迎え
  3. 親が学校まで、徒歩でお迎え
  4. アフタースクールプログラムのバスに乗る

 

下校方法については、学期のはじめに、Dismissal Transportation Formという、子供たちがそれぞれどう下校するかを記したものを学校側に提出することから始まります。スクールバスは全部で10台くらいあるので、どのバスに乗り、どこで降りるのか、アフタースクールのバスが来る場合は、どの会社のプログラムか、などなど、細かく知らせないといけません。曜日によって違うパターンもあるので、それも記載します。

 

我が家の場合は2年前までは毎日アフタースクールのバスでした。それが2年前からは私が家から定期的に働くことになったので、週の半分のみアフタースクール、残りはスクールバスでまっすぐ家に戻ってきました。そして今年からは夫と交代で自宅勤務をすることにしたので、毎日スクールバスで帰ってきます。

 

スクールバスを降りる停留所では多くの親が子供を待っています。自分たちで停留所から家まで歩く子たちもいて、私の住むカウンティではそのあたりが緩いな〜という印象。お隣のカウンティでは、スクールバスのドライバーは、親に直接子供たちを手渡せないと、学校に連れ帰っちゃうそうです。

 

ちなみに我が家は停留所が家の真ん前にあるので、外に出ません。代わりに窓からチェックしてるのですが、たまに忘れてて子供たちにピンポンと鳴らされて、「あ、もう帰ってきた!」なんて気づく、ダメ親です。

 

先ほど少し書きましたが、お迎えを親以外の誰かにお願いした場合は事前に親がその旨を学校側に連絡をして、本人は身分証明書を提示しないといけません。突然現れて、「あ、僕親戚だけど、○○ちゃん迎えにきたんだけど」なんて学校に現れても、子供は絶対に引き渡してもらえません。その場で親に連絡がすぐ来るか、しばらく親に連絡が取れない場合、これも新学期になるたび提出する緊急連絡先(近所に住むお友達などを記載しておきます)に電話が行きます。そのくらい徹底しているのです。

 

このようにアメリカでは、子供たちだけで外にでるというパターンがものすごく少ないです。っていうか、小学生の場合は特に違法です。それには治安が関係しているってのもあるのですが、それでも法に守られている安心感があります。去年の夏に一ヶ月間、子供たちは私の実家から歩いて3分ほどの小学校に通いましたが、こんなとこだけアメリカナイズされた私はどうしても心配でたまらず、登下校はやっぱり私か両親がついていました。

 

ベトナム リンちゃん 殺害 犯人

 

でも学校側は子供たちの親による送迎を念頭に置いていないので、下校時間とかいまいちしっかり発表しないんですよ。規定時間通りかと思っていると、実は1時間早く終わったりして、校門で子供たちが泣いて待っているなんてこともありました。最後のほうは子供たちは自分たちで帰ってきちゃったこともあったっけ。まぁ、うちはふたりいるので、一人だけで歩くよりも少し安心感はありますけど。

 

実際問題、日本でスクールバスを走らせることはスペースの関係上難しいでしょう。それを補おうと、地域の住民がパトロール等で子供たちの安全を守ろうとしていた上での事件ですから、やりきれない思いです。

 

子供たちが安全に暮らせるように、私たちができることは、他に何があるのかな。事件の真相が分かるにつれて、娘をふたりも持つ親としては落ち込みたくなりますが、子供たちのことを第一に考えていかないといけませんね。

 

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