今晩、ジムのトレッドミルでランニングをしながら、目の前の大きなスクリーンで、オリンピック日本対アメリカ戦の準々決勝を観戦しました。世界ランキング16位の日本対同1位の米国ですから、結果はそう期待していなかったのですが、思いの外よい試合で、30分だけさくっと走るつもりが、つい1時間半も走ってしまいました。レベルの差がありながらもよいプレイをする日本チームを見て、アメリカの解説者も「今日の日本チームはすごいですね〜」と感心していましたよ。

今日はそんな彼女たちを見て、勇気をもらったお話です。

バスケットボールって、結局は背の高さがものを言いますよね。私は大昔数ヶ月だけバスケ部に所属していたことがあるし、高校時代は仲のいい子が女子バスケ部でした。彼女曰く、そんなに運動が得意なタイプではなくて、時には走ってて転んじゃったりするほどヌケている部分もあるのですが、何より背が高くてジャンプが得意だったのです。シュートをバシバシ決める彼女はかっこよかったな。

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だから、バスケットボールはどうしても欧米人に比べて背の低い日本人にはとても不利なスポーツ。現に今回のオリンピックでの日米チームの平均身長の差は10センチ以上でした。アメリカ側の女子バスケチームが登場してきたとき、一瞬戸惑いましたもん。

こ、これは、、、男子バスケ?

そのくらい体格がまるで違いました。

しかも、日本チームの司令塔の吉田選手はなんと1メートル65センチと、私よりたった1センチ高いだけ!そんな吉田選手が、2メートル以上もあるグライナー選手と戦うってすごいことですよね。身長差40センチですから。

第2クォーターまではまだまだ逆転できそうな勢い&点数だったのですが、後半やはり体力と身長の差が出てしまいましたね。シュートがことごとくブロックされてしまい、これは完全に身長の差による負けでした。逆を言うと、 正確さは日本チームが強かったわけですから、身長がものすごい高い選手たちが集まったら、日本は楽にメダルを取れる と思います。

アメリカの解説者たちはしきりに「日本チームは今日すごいね」「いや〜、アメリカチームは(身長差のおかげで)ブロックがないはずなのに、苦労している」と、特に前半は日本チームを絶賛。そこで彼らは「日本チームは、身長差もあるので、 They have to play their games(自分なりの試合をしないといけない) 」と言っていて、それが私にとってとても印象的だったんです。と言うのも、 今回のオリンピックも、海外で活躍する日本人も、その「自分なりの勝負の仕方」を念頭に頑張っている と思うから。

メダルを獲得した日本人の多くの選手たちは、体格や体力の面で、欧米からの選手たちに比べて、不利なことも多かったと思います。それでも彼らだからこそできる戦略を綿密に組み立て、確実に実行するそのスキルは、私たちに多くの感動を与えてくれました。

私は彼らのように活躍もしていないし、誇れることもないけれど、それでもアメリカで暮らしていく上で、私なりのやり方を生み出し、生き残ってきたので、共感する部分が多くありました。

オリンピック

私が大学にいる頃は、アメリカ文化にも疎かったし、英語も非常に苦手だったので、アメリカ人クラスメートと並んで就職戦線に参加することは簡単ではありませんでした。アメリカ人クラスメートたちはいろいろなインターンシップをしたり、面接をうまく乗り越えたりして、オファーを手に入れていましたが、私にできることと言ったら勉強を頑張ることくらい。大学の成績は就職には関係ない、とみんな言うけれど、そこしか勝てる部分がない留学生もいるのです。私はガリ勉をしてその大学を首席で卒業し、その直後の面接ではそれをアピールするようにしていました。成績もいいし、グループプロジェクトでも自分がキーパーソンになることなどを説明し、たとえそのアピールは弱かったとしても、時にそれに興味を持ってくれる人がいるものです。私はそうやって最初のコンサルタント職をゲットしました。

アメリカにある米企業で就職ができるとは大学生の頃は思っていませんでした。今住んでいるようなある程度の規模の都市だったら、日系企業に就職という手立てもあったのでしょうが、あの頃はそのような選択肢がありませんでした。私が「日本人」である特性を生かして仕事探しをしたのは2度あります。1度目は東京都内の大手外資系企業でインターンをしたとき、2度目は大学を卒業する際に日本人のプログラマーを探しているという会社からオファーをもらったときです。まぁ、結局他からオファーをもらったので、この会社からの日本人プログラマーとしてのオファーを受諾することはなかったんですけど。

日本のパスポートを使っての就職先探しはズルいと言われればそれまでですが、それを最初のバネにするのも、私のやり方の一部。実際、都内のその外資系企業でのインターンシップは、次の就職先探しに役立ちましたよ。

それでも結局私が日本と関係する仕事をしたのはそのインターンシップ2か月のみで、それ以降はずっと米系企業を渡り歩いています。日本人のいないアメリカ企業では、アメリカ人と同じように張り合うのは難しいと悟った私。もちろんそうではない賢くて強い日本人もいるでしょうが、不器用な私は同じ土俵では戦えません。

だから私は自分にしかできないやり方で仕事をするようにしています。英語を流暢にネイティブとして話すアメリカ人みたく、あること(2割)ないこと(8割)話すのはムリだけど、日本人特有の誠実さと細やかさを売りにすることはできます。日本の義務教育を受けたおかげで数学的な考え方は得意なので、そこでアピールをすることもできます。 プレゼンで思うようにいい仕事ができなかったとしても、私なりの得意分野をアピールする術を学んだ のです。

英語ができることは大切だけど、それが一番大切なことではなくて、結局は総合点で勝負する わけです。オリンピックで、日本人選手たちの活躍を目にした方ならきっとわかっていただけますよね。

身長が低い=オリンピックで勝てない、でもないし、英語が苦手=アメリカで仕事ができない、でもない。 結局は総合点であることを念頭に、自分にしかできないことを考え出すのが、オリンピック、または人生で金メダルを獲得するコツ なのです。

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