私自身、子供の頃に家の手伝いをせずに育ち、結婚してから恐ろしい苦労を強いられたので、子供たちには家事を積極的にさせています。小さい頃から洗濯物をしまうのは自分たちだし、お皿の片付けも、お掃除もそう。その他にも気づいたら声をかけて手伝ってもらうようにしています。「家事は家族全員のお仕事だよ」が合言葉。

そんな奉仕の精神で育った我が子たちは、家や両親のために仕事をするのがあまり苦にならない様子。少し前に海辺のシーフードレストランでカニをオーダーした時に、娘ふたりが「カニをむくのはおもしろくて好きなんだけど、味があまり好きじゃないの」と言うので、「あら!だったら最高の解決法があるよ!」と提案しました。そう、子供たちはひたすらカニを剥き、ママがすべて食べる(笑)。誰かのために働くのが当たり前になっている娘たちならではの行動です。

私が子供たちが家の手伝いを積極的にするべきだと考えるのは、4つの理由からです。

マルチタスキングができるようになるため

ひとつのことだけをやっていればいいんだったら人生楽ですが、そうはいきません。仕事上で複数のプロジェクトを管理することは日常だし、大学ではクラスの他にバイトもあります。ワーキングママの私は仕事も家事も育児もうまくこなさなければなりません。子供が勉強だけに集中できる環境を作ってあげたくなる気持ちも分かりますが、大人になってマルチタスキングが当たり前の日常に突入してから困るのは、子供たちです。

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差別を当たり前だと考えないようにするため

アメリカは日本よりも進んでいるとは言え、やはり家事は女性の方の負担が大きい家庭が多い気がします。日本ではそれがデフォルトですよね。でも子供たちにはそれが当たり前だとは思ってほしくないと思っています。両親が協力して家計と家事をやりくりし、常に平等である立ち位置を子供たちにはそれが当然だと思ってほしいし、自分が結婚相手を選ぶ時もそれがベースになっていてほしい。ママも働いて、でも保育園の送り迎えはママの責任で、が普通だとは思わないでほしい。そんな当たり前の問題を解決できないような政府が、無意味な少子化対策なんて声高に叫ぶのに、疑問を持ってほしい。

思いやりの心を持ってほしいため

忙しいこの世の中、疲れている両親だけが、家のことでてんてこ舞いになる姿を見て、「親だからしょうがないじゃん」とふんぞり返るような子供になってほしくないな、と思います。もちろん子供だから、外で思い切り遊んで勉強も頑張ってほしいし、その応援は心からするけれど、だからそのために奮闘する親を見て何も感じないような子供になってほしくないというのが私の願い。

オーガナイズするスキルを身につけるため

現代っ子たちは忙しいので、習いごとや、うちのように複数の学校(現地校と補習校)に定期的に通う場合、部屋の中もカバンの中もゴチャゴチャになりがちです。でも手伝いを通して、身の回りのことを自分でオーガナイズできるようになれば、忘れ物も減るし、課題や予習復習も自分できれいに管理できるようになれるのです。我が家の長女はそのおかげで、1年生の頃から現地校も補習校も宿題は自分で管理しています。2年生になる次女は若干不安は残りますが、宿題の管理は自分で何とかこなしていますよ。

家の手伝い 子供

ウォールストリートジャーナルのとある記事によると、家事の手伝いを早いうちにさせると、習得、責任感、自立の精神が身につくそうで、10代で家の手伝いを始めた子供に比べ、3歳から4歳で始めた子供は家族や友達との関係がよく、学業や仕事における成功、さらには自立心までよく身につくとの研究がなされているそう。

参照: Why Children Need Chores by WSJ

さぁ、みなさん、カニ食べ放題で子供たちにカニをむいてほしかったら、今からでも家事を手伝わせましょう!違うか。

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